イノシシ情報

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2008年(平成20年)

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2008年12月21日(日)PM10:30
 牙で刺されて死亡
 今日、午前10時過ぎに愛媛県伊予市双海町串の山中で仲間4人とイノシシ猟をしていた58歳の男性がイノシシに牙で腹部を刺され死亡するという事件が起きた。4人は猟犬を使ってイノシシを追い出すというオーソドックスな猟法でイノシシ猟を行っていたらしい。男性を襲ったイノシシはかなり大きな成獣らしく、駆けつけた仲間のハンターによって射殺されたという。

 犬を使う猟では、興奮したイノシシが襲ってくる可能性があるが、負傷することはあっても、ハンターが死亡にまで至るということは実際には あまり多くは無い。イノシシよりも、むしろ銃の暴発や仲間のハンターによる誤射による事故の方がより危険であることには変わりない。
2008年12月21日(日)
 防災ヘリ うずしお
 昨日の午後、久しぶりに横井出の山道を歩いた。クヌギの落ち葉に覆われた山道は歩くたびにカサカサと乾いた音をたてる。山の斜面には所々に宇民さんの仕掛けたククリ罠の設置プレートがぶら下がっている。
 しばらくは見られなかったタヌキの溜め糞場に真新しい糞が見られた。この辺りでも再びタヌキが活発に行動しているようだ。

 横井出用水路が谷に面した場所まで歩いた頃、轟音とともにかなりの低空飛行を行っている一機のヘリコプターが木々の隙間越しに視界に入って来た。ヘリは谷間に沿って低く進入しすぐに方向転換してあっと言う間に飛び去ってしまった。後で知ったのだが、行方不明者の捜索活動を行っていたらしい。ヘリの高度は横井出の山道と同じくらいであったため活動中のヘリをほぼ水平に目にすることができた。

 とっさに数カット撮影したもので構成してみました。
2008年12月18日(木)
 ククリ罠の自作
 嘗ては、イノシシ猟は猟犬を使って数人のグループで追い出して銃で仕留めるというのが一般的だった。今のようにイノシシが多くなかった時代である。
 しかし、今ではイノシシは人家近くにまで生息域を拡大し農作物を荒らす代表的な害獣になってしまった。その結果、捕獲の目的が狩猟から駆除へと移行していくにしたがって罠猟(檻やククリ罠)が主流になってきた。
 更には猟銃を使った犯罪の発生が銃の所持を抑制させる流れをつくり、より敷居の低い罠猟の免許所持者の比率が増えてきている。銃猟師でもイノシシ捕獲の主流は既に罠になっていて最後の仕留めに銃を用いるというケースが多い。


 写真は、宇民さんが使用するククリ罠を作るために用意した材料。押しバネ式の罠を構成しているのは、直径4oのワイヤーと内径13ミリの水道用塩ビパイプ、それにバネ本体やワイヤーの止め具その他いくつかの小部品。
 中でも最も重要なものはバネだ。
バネの材質には
(SW-C 硬鋼線)  (SWP-A ピアノ線A種)  (SWP-B ピアノ線B種) (SUS304WPB ばね用ステンレス鋼線)などがあるが、ククリ罠に使用されるのは主として硬鋼線とばね用ステンレス鋼線である。バネとしての強さはステンレス鋼線よりも硬鋼線の方が上だが、耐久性ではステンレス鋼線の方が勝る

 ククリ罠は長期間屋外で風雨にさらされるため硬鋼線のバネはパイプ内に浸入した水によって錆が発生することが多くこれがバネの寿命を縮めたり、ワナが動作不良を起こす原因になる。価格は当然、ステンレス鋼線のものが高い。罠を自作した場合、費用の半分はバネの購入費である。

 したがって、生息密度が高く、短いサイクルで捕獲可能な場所では、強力で安価な硬鋼線、反対に数が少なく設置期間が長期に渡る場合にはステンレス鋼線のものを使用するという方法もある。いずれにしても、このタイプのバネは一度獲物がかかると変形したりして使用不能になることも多い。
2008年12月16日(火)
 日課
 早いもので、《イノシシ駆除レポート》を開設して3年が過ぎた。このサイトは田上地区で早くからイノシシ駆除に取り組んでいた宇民さんの活動を記録するということに端を発している。そしてこれまで数多くの捕獲現場に同行し記録、発表してきた。サイト上に連続して並んだ捕獲写真は見る人に、次から次へと比較的簡単に捕獲しているようなイメージを与えてしまうようで、最近ではこの点に少しばかり危うさを感じている。

 宇民さんは、ククリ罠を設置した場所をほぼ毎日欠かさず巡回している。猟師の多くは、2〜3日に一度程度であり、中にはそれより間隔を長くとっている人もいる。しかし、山は刻々と変化しており、その分だけ、イノシシの移動ルートなど現場の変化の把握が遅れることになる。山にはイノシシの通り道らしき跡は数多く見られるが、その中には今は使われていない古い道も多くある。
 重要なことは、その中で最も新しくできた道(現在使われている道)を探すことがポイントになる。前日には無かったところに新しく道が出来ていたりすれば、罠の設置ポイントとしてかなり有効である。宇民さんが毎日欠かさず山を見回る理由の一つにはこうした山の些細な変化を見逃さないようにするということもある。

(写真は、山を巡回する宇民さん。  写真右は猟師の筒井さんが今日捕獲したイノシシ 小柄だが脂肪が付いていて約17Kgあった。筒井さんは昨日も80Kg級のイノシシを仕留めており、宇民さんが手伝って回収した。この一ヶ月で9頭捕獲したという。)
2008年12月15日(月)
 刺又(さすまた)で御用
 イノシシによる人身被害の報道を近ごろあまり目にすることがなかったように思うが、久々に住宅街に出没し4人を負傷させたというニュース。
 14日昼過ぎ、場所は和歌山県岩出市の住宅街で中学生と小学生の兄弟らを含む4人に追突したり噛みついたりしてそれぞれ軽傷を負わせた。イノシシは駆けつけた岩出署員により、逃げ込んだ近くの小学校の敷地内で刺又(さすまた)などで格闘のうえ捕獲されたという。
 刺又は、2001年に発生した あの池田小学校での児童殺傷事件以来、常備する学校が増えた経緯があるが、今回の捕り物でそれが使用されたかどうかはわからないが、捕獲されたイノシシは約80Kgの雌だそうで、職務とはいえ、とりあえず勇敢なお巡りさんに拍手ww。 
2008年12月9日(火)
 鳥獣捕獲用罠の講習会
 12月8日、徳島県勝浦町で県の委託事業として、猟友会による「鳥獣捕獲用罠の講習会」が開かれた。会場は勝浦町坂本にある、「ふれあいの里さかもと」
 3年以内に罠猟の免許を取得した人たち28人が参加し、猟友会会員による罠の種類やしくみなどの講義の後、捕獲用の檻やククリ罠の使用方法についての実習を受けた。徳島県内の昨年度の鳥獣被害額はおよそ1億円で、そのうち4割が猿による被害だという。

 田上地区ではイノシシによる被害はあるが、幸いにも地区周辺には猿は生息していないようで被害は出ていない。猟期に入って3週間が過ぎたが、発動機愛好家でもある猟師の筒井さんは既に5頭仕留めたという。
2008年12月1日(月)
 黒北散策
 午後、横井出用水路沿いに黒北方面へ向かった。山は、すっかり紅葉していて山肌を覆い尽くす木々の微妙な色合いのトーンが美しい。黒北の谷間からは何度かイノシシの動く音が聞こえたが、姿は確認出来なかった。猟期に入ったため所々に《ワナ有り注意》と書かれた小さな表示板がぶら下がっている。

 写真右は黒北の廃家電跡地のすぐ側にある古い木製電柱。この電柱はここにあるヌタバの近くにあり、イノシシがヌタ打ち後の泥の付いた体を頻繁に擦りつけているようで、防腐剤として塗られていたコールタールが、電柱の上の方には残っているものの下の方は見事に摩滅してしまっている。

                          (写真の実は、左からヤブムラサキ、ナツハゼ、サルトリイバラ)
2008年11月13日(木)
 秋風
 昨日から2日続けて高気圧に覆われ、今日も朝から快晴になった。午前9時過ぎから横井出用水路沿いに黒北方面へ出かけた。季節の移り変わりは早く、前回、黒北へ来てから僅か2週間しか経っていないのだが山には早くも紅葉が目立ち始めている。夏場と違って防虫ネットが要らないので歩いていても心地良い。
 山道には所々にイノシシが掘り返した跡がある。この辺りには少なくとも数頭のイノシシが残っているのだ。

      
《写真の靴は、もう何年も前から山道上に転がっているモノ。苔が生えてやっとイイ感じになってきたw》 《写真右は 山芋のムカゴ
2008年11月7日(金)
 熱中人
 筒井勝明さんというイノシシ猟師がいる。イノシシ駆除レポートでも、タイトルバックや捕獲写真ページ(20041130) (20041203)などに少し登場しているベテランなのだが、この人、ちょっと意外な趣味を持っているのだ。

 先日、その筒井さんが支部長を努めるイベントが開催された。会場には猟友会会長の藤畠さん夫妻の姿もみえた。

                         ≪イベント会場の詳しい様子はこちらから⇒⇒⇒
 
2008年10月28日(火)
 古い水田跡
 今日は、久しぶりに青空が広がって清々しい秋晴れとなった。午前9時過ぎから黒北方面へ出かけた。写真中央のぬかるみは黒北にある古い水田跡地。耕作されなくなって もう20年以上になる。
 嘗ては、少しでも多く米を作るためにこのような山間部の谷間であっても ひとつひとつ手作業で石垣を作り開墾して水田を作ってきた。しかし時代の変化に伴い、これら山間部の田畑はことごとく耕作放棄地となってしまい、今ではイノシシたちの恰好の生息環境になっている。このような水田跡地は比較的、水にも恵まれた場所であることが多く、ヌタバとしても利用されている。

 (写真左上 ぬかるみに残されたイノシシの足跡、   写真左下 石垣の名残り     写真右上 サネカズラの実    写真右下 カンボクの実
2008年10月24日(金)
 足元の秘境
 まるでジャングルのようなこの景色は、曽江谷川河口に拡がる原野である。マメ科の植物、葛(クズ)が創り出した景色だ。
 葛は根に良質の澱粉を含み、葛粉や葛根(カッコン)として漢方薬の材料にもなる有益な一面を持っている。反面、非常に繁殖力が旺盛で他の植物に絡みつき覆い尽くし、その成長を妨げる有害植物でもある。

 イノシシは この葛の根を好み、掘り返して食べる。そのため葛の繁茂はイノシシを増やす要因のひとつになっているのだ。
2008年10月17日(金)
 収穫の秋
 昨日と一昨日は快晴だったが、今日は一転して曇天の肌寒い日となった。外の気温は15度位しかない。
東田上地区では近年、米作りをやめる家が増えている。背景には、高齢化などの要因も大きい。
 
(観音堂を背景に黄色く色付いた稲穂を刈り取るコンバイン。この田はそれほど広くはないが、イノシシ被害の心配が無いのが救い)

2008年10月15日(水)
 −速報− イノシシ捕獲 (美馬市脇町田上地区)
 横井出用水路沿いの山に仕掛けておいた宇民さんのククリ罠に大きめのイノシシが掛かった。
 宇民さんが本年度に捕らえたイノシシの中では最も重く、56Kgあった。

   (捕獲記録写真は24時間以内に公開します)

      
10/16 AM1UP しました。⇒⇒⇒
2008年10月6日(月)
 −速報− イノシシ捕獲 (美馬市脇町田上地区)
 宇民さんのククリ罠に40Kgのイノシシが掛かった。これで宇民さんの本年度の有害捕獲頭数は10頭となり昨年に続いて二ケタ台にのせた。
 猟友会会長の藤畠さんによると、美馬市脇町地区での有害捕獲数はこれで44頭目だという。

 (捕獲記録写真は24時間以内に公開します)

  
 10/6 PM8 UPしました⇒⇒⇒
2008年10月5日(日)
 秋の味覚
 秋になると、山にはドングリや栗など木の実が豊富になる。イノシシは栗の実が大好物のようで、山に点在する栗の木の下には必ずといってよいほどイノシシの食べた跡がある。

 山に自生している栗は、栽培種と違って小粒のものが多い。イノシシは栗の実を器用に取り出し中身を食べた後、皮を吐き出す。
 この季節になると、栗の木の場所を覚えているのか、同じ木に食べにやってくるのだが、宇民さんによると、栗の木の下に罠を仕掛けても何故か掛からないという。


          (写真はイノシシが栗を食べた跡)
2008年10月2日(木)
 小さな秋
 久しぶりに黒北方面へ出かけた。黒北はおよそ4ヶ月ぶりになる。
10月に入ったこともあって、夏場ほどの暑さはないものの、相変わらずヤブ蚊が多く、前もって用意しておいた虫除けネットを被っての山歩きとなった。

 山道には至る所にクモの巣が張られていて、少し油断をするとネットにべったりと貼り付いてくる。手にした棕櫚
(シュロ)の枯れ枝でそれらを払いながら横井出の山道から黒北方面へ向かう途中、所々にイノシシの掘り返した跡が見えた。

        (写真左から   ミゾソバ   茶    廃家電跡地    メナモミ)

   ※ 横井出沿いの山の斜面に鎮座している、あの≪ナカオアキラ≫は、今日も健在だったww。
2008年9月25日(木)
―速報― イノシシ捕獲 (美馬市脇町東田上)
 今日、宇民さんのククリ罠に中型のイノシシが掛かった。これで、本年度の宇民さんの有害捕獲数は9頭になった。

  (捕獲記録写真は24時間以内にUPします。)

  
9/26 PM4 UPしました⇒⇒⇒
2008年9月22日(月)
イノシシ被害対策に関する行政への改善要請 ≪徳島県美馬市≫
 一時、減少したかに見えたイノシシの活動が再び活発化している。田上地区内でも収穫を控えた水田に侵入されたり、道路わきの芋畑が一晩のうちに全て掘り起こされるといった被害が最近発生している。
 こういった状況にもかかわらず、本年度は有害駆除による捕獲実績が低迷している。猟友会会長の藤畠さんによると、現在、美馬市脇町地区での有害駆除数は30頭を僅かに超えた程度だという。この原因のひとつには市が支給する捕獲報奨金の引き下げがある。美馬市のイノシシ有害捕獲の1頭あたりの報奨金は本年度から5000円になったのだが、これは捕獲に使用するククリ罠一式の価格に満たない金額である。ククリ罠は一度の使用で主要部品であるスプリングが変形してしまい使用不能になることも多い。さらに、ククリ罠の設置後には、連日、見回る必要がある。罠の数も一個ということはなく、通常は数個、多い人は30個近く仕掛けるのが普通である。実際、毎日の見回りだけでも大変な労力である。こうして捕獲しても全く赤字になってしまうのが実状なのだ。
 残念なことに、市から支給される報奨金も僅か5000円では、本来の報奨、すなわち≪努力に報いるという意味≫にはなっていない。

 こうした現状の改善を求め、本日午前、宇民さんと脇町地区の猟友会会長の藤畠さんの二人が美馬市に陳情することになり、これに同行した。午前10時から美馬市穴吹庁舎にある市長室で牧田市長に面会し実状を訴えた。市側からは経済部部長ら3名が同席した。宇民さんが参考として持参したククリ罠の現物なども見てもらったりして、およそ40分の面会だったが、市長からは前向きに検討するとの返答が得られた。

 
(写真左から牧田市長 、経済部部長新井さん 、林政課課長松家さん、 秘書広報課課長補佐藤岡さん 、藤畠正さん、 宇民正儀さん)
2008年9月15日(月)
イノシシ親子3頭捕獲(西田上地区)
 今朝、曽川さんから、10日前に西田上地区に仕掛けておいた罠にイノシシが掛かったと連絡が入った。宇民さんの軽トラックに同乗して現地へ行ってみると、仕掛けておいた3つの罠になんと3頭掛かっていた。

(詳細な捕獲記録写真は24時間以内に公開します。)

   ≪9/16 PM2 UPしました。⇒⇒⇒
2008年9月5日(金)
イノシシの楽園(西田上地区)
 朝8時過ぎから、宇民さんのククリ罠の設置作業に同行した。昨日 午後に下見しておいた西田上の予定地へ向かう前に、他にもイノシシ被害の大きい田があると耳にしたのでそちらの方へも立ち寄ってみることにした。場所は西田上の真楽寺の裏山の斜面を切り開いた細長い田で、最も狭い場所の幅は2メートル位しかないような棚田である。

 見ると、あまり有効とは思えない簡単な柵のような囲いが設けられてはいるものの、山間部の棚田とあって全体を確実に遮蔽するのは難しく、写真のように見事なまでに荒らされている。この棚田のすぐ上を用水路が通っていて、その上にはヒノキ林が続いている。
 宇民さんの後を追って このヒノキ林へ少し入ってみると、至る所にイノシシの通り道が出来ていて、その道筋にはイノシシの糞が点在していた。人家近くの水田でさえ被害が出る状況下で、このような山間の水田はイノシシにとってはおそらく楽園なのだろう。
                                     *

 この後、昨日、下見しておいた曽川家の水田へと移動し、西側の崖の斜面に宇民さんがククリ罠を3箇所設置した
2008年9月4日(木)
イノシシ侵入
 西田上地区にある収穫期を目前にした曽川家の水田に、イノシシがやって来て困っているというので、宇民さんと一緒に行ってみた。この辺りは以前からイノシシが多く、近くにはイノシシ被害のために耕作を放棄した水田跡地も残っている。

 場所は岩倉城址の直下で、近くを四国縦貫道が通っている。西側は空き地が拡がっていて、さらにその先は竹や雑木が茂ってはいるものの、かなり急な斜面で所々では崖になっている。その薄暗い茂みの斜面には、頻繁に行き来していると思われるイノシシの通り道らしき跡も残っている。

 曽川家の三枚ある田のうち二枚には、それぞれ中央部にイノシシの侵入した形跡があるが、現時点では幸いにもまだ被害はそれほど大きくはないようだ。
 水田の周辺を調べてみると、大小の足跡が数多く残されており、中には 極めて小さな足跡も見られることから、今年生まれた子供イノシシを含めた親子連れがやって来ているようだ。

 今日は、とりあえず、宇民さんが、罠を仕掛けるポイントを何箇所かに絞り込み、仕掛け作業は明朝に行うことにした。
2008年8月11日(月)
イノシシ捕獲
 宇民さんのククリ罠にオスのイノシシが掛かった。体重は30Kg弱と少し小型ではあるが、藤畠さんに射殺してもらうことにした。

(捕獲記録写真は明日公開します。)

 UPしました(8/11PM5)
⇒⇒⇒
2008年7月25日(金)
イノシシ捕獲(美馬市脇町東田上)
 今朝、宇民さんのククリ罠にオスのイノシシが掛かった。有害捕獲としての確認のために、藤畠さんに電話を入れたのだが、連絡が付かない。仕方なく、美馬市の林政課の職員に来てもらって、確認をしてもらうことにした。

 このイノシシ、45Kgもあり、かなりのサイズなのだが、この職員が近づいて確認用の撮影をしていると、イノシシが小さく見えてくるから不思議。なぜだかよくわからないけどww。
(捕獲記録写真は、24時間以内に公開します) 7/26UP済み⇒⇒⇒
2008年7月15日(火)
大物イノシシ捕獲(美馬市脇町川原柴)
 今日、昼過ぎに猟友会会長の藤畠さん(写真右)から、かなりの大物イノシシが罠にかかったと連絡が入った。場所は川原柴だという。川原柴は井口谷川の奥にある集落だ。車を走らせ細く曲がりくねった山道を行くと、道の分岐点で、一台の軽トラックが待っていた。罠猟師の藤川貞幸さんだ。藤川さんの軽トラックの後をついて現場まで車を走らせた・・・・

  (捕獲記録写真は24時間以内にUPします)⇒⇒⇒7/16 UPしました
2008年7月5日(土)
 ティー タイム
突然ですが、問題です。

これは、いったい何でしょう?

ガチャピンでもないし、オバQでもない。

もちろん、あの くまだまさしのハゲ頭じゃありませんww

さて、何でしょう?
      答えはこちらをクリック⇒⇒⇒
2008年7月2日(水)
キツネ捕獲(美馬市脇町東田上)
 宇民さんが、東田上の東部の市道、脇町185号線沿いの林の中に設置しておいたククリ罠に小さめのアカキツネが掛かった。すぐ傍にはニワトリを飼っている場所があり、今までに何度かニワトリが襲われるという被害が出ていた。
 設置しているククリ罠はイノシシの有害駆除用であり、猟期でない今の時期にイノシシ以外の動物が掛かった場合には放してやる必要があるのだ。
2008年6月21日(土)
イノシシ捕獲(美馬市脇町東田上)
 昨日、宇民さんのククリ罠に小型のオスのイノシシが掛かった。
  (捕獲写真は24時間以内にUPします。)  
AM9:10 UPしました⇒⇒⇒

 猟友会会長の藤畠さんの話によると、美馬市脇町地区での現時点でのイノシシの有害捕獲数は今回のものを含めても、まだ7頭にとどまっていると言う。
2008年6月16日(月) 丁亥(ひのと ゐ)
 紫陽花
 今日の午後、我が家のチビ猫のシロ子が死んだ。3歳と3ヶ月であったため、人間に換算すると30歳くらいになるだろうか。いつも遊んでいた敷地の片隅にある杏の木の下に小さな穴を掘り埋めてやった。
 この猫は、生まれつき虚弱体質で、何度も死にそうになったことがあり、3年も生きられるとは とても思えなかっただけに不思議に安堵感のようなものが湧いてくる。
2008年6月14日(土)
焼場谷
 昨日から梅雨の中休みと言うことで、晴れてはいるものの外は少し蒸し暑い。午後、久しぶりに焼場谷へ入ってみた。ここへ来るのは半年ぶりだ。薄暗い谷間は、外とはうって変わって涼しい。僅かに水の流れる谷間には所々にイノシシが石を動かしたような跡が見られる。ミミズや沢蟹などを探して歩き回っているのだろう。
 
 ところで、この焼場谷という地名は、昔、谷に火葬場があったことに由来している。昭和初期頃まで使用されていたようである。また、この谷には防空壕があって今では、ほとんど崩れてしまってなんとか入り口が確認できる程度になっている。そして、この壕の内部には大量の骨が散乱していたらしい。と言っても人骨ではなくイヌの骨なのだが・・・。
2008年6月11日(水)
ホタルと高齢化
 とりあえず、イノシシとは何の関係もないのだがホタルである。東田上地区でも最近ホタルを見かけるようになった。原因は、皮肉なことだが地区住民の高齢化であると考えられる。東田上地区では高齢化や人手不足のために、ここ数年で稲作をやめる家が増えている。長い間、稲作は農薬が大量に使用されてきた。そのためもあってか、ホタルを見るということはめったになかった。

 現在、東田上の東部で稲作を行っているのは宇民さんだけになってしまった。その宇民さんは、以前から徹底した無農薬による米作りを行っている。こうしたことがホタルを見かけるようになった最大の理由であると思えるのだ。
     
( ヒメボタル 東田上にて プラスチック容器内に入れて撮影 )
2008年6月3日(火)
イノシシ有害駆除として捕獲(美馬市脇町田上地区)
 本日、夕方に宇民さんが自宅裏山に仕掛けておいた罠に少し大きめのイノシシ(46Kg)が掛かった。
 最近は小型が続いていたのでこのクラスの捕獲は半年ぶりになる。

 (捕獲写真は24時間以内に公開します。)

  
6/4 UP しました⇒⇒⇒
2008年5月28日(水)
黒北散策 (美馬市脇町東田上)
 久しぶりに黒北方面へ出かけた。天気が下り坂に向かっていることもあって、昨日とは うって変わって蒸し暑く、空はどんよりとした灰色をしている。顔の周りを小さな虫が飛び回り、油断すると眼の中に入ってくる。少し視界は悪くなるが、虫が眼に入るよりはマシということで用意しておいた防虫ネットを被って歩くことにした。

 横井出の細い山道が黒北谷の山道と合流する辺りで、顔見知りのハンターと出合った。イノシシの有害駆除を受けているということで銃を携えて立ち寄ってみたらしいが、今の季節は新緑の草木が生い茂りイノシシを目視出来る可能性はかなり低いだろうと思う。 ( 写真の赤い実は、横井出の山道で毎年見られるウグイスカグラ )


  ところで、冬期と違ってこれからの季節の山歩きには不快な虫だけでなくこんなヤツにも注意する必要がある。
 
2008年5月22日(木)
イノシシによる食害 (美馬市脇町田上地区)
 田上地区内にある小麦畑である。広範囲に被害を受けている。この畑は人家から、かなり離れた位置にあり、更に防御柵などの対策が執られていなかったこともあって、イノシシにとって恰好のエサ場になってしまった。
畑は草木の生い茂った谷の斜面に接しているうえ、隅にはヌタ打ちも出来る水溜りもあり、イノシシの最も好む条件を備えている。
 この畑の小麦は、写真のように生育にムラがあり、イノシシは色づいた小麦から順番に食べているようだ。残された足跡を調べてみると、多くの小型のものに混じって大きめの足跡も見られるところから、親子のイノシシが繰り返しやって来ている可能性がある。   
(PM4:30頃撮影)
2008年5月7日(水)
 ―立夏― 
 一昨日、5月5日が今年の立夏にあたり、暦の上では、もう夏ということになる。ちょうど、一週間ぶりの山歩きだが、少し歩くと汗がにじんでくる。花の変化は早く、僅か一週間で顔ぶれが違ってくる。
                                      *
 写真左の白い花
《マルバウツギだと思う》は、一週間前には、まだ蕾で全く目立たなかったのが、今日はキレイに咲いていた。黒北の道沿いに ずいぶん前からコフキサルノコシカケ《写真左上》が生えているのだが、これも少しずつ成長しているようだ。先週見られた廃家電跡地のハナミズキは全て散ってしまって、ありふれたモチツツジがピンク色の花を咲かせていた。
 写真の赤い実は横井出沿いに生えている野いちご

 宇民家の裏の檻のイノシシは、宇民さんが餌を与えているのだが、相変わらず人が近づくと檻に体当たりを繰り返しているようで、鼻の上辺りが少し窪んでしまった。
                                      *
 ところで、山は静かだと思っている人がいるかも知れないが、実際はそうでは無い。特に里山や低山には音が溢れている。風による木々のザワメキはもちろんのこと、野鳥の声も常に聞こえてくる。この季節はいつもそうなのだが、今日は横井出沿いの山道に、ウグイスの鳴き声がうるさく感じられるほどに響き渡っていた。
2008年5月3日(土)
疥癬(かいせん)
 今日、昼過ぎに田上地区を車で走行中、前方をネコのような小さな動物が歩いているのが見えた。追い越しざまにチラッと見るとシッポがやけに長い。どうやらネコでは無いようだ。車を停めてよく見るとハクビシンだった。それも重症の疥癬にかかっている。

 ハクビシンもイノシシと同様に昼間に活動するが、人家近くでは人目を避けて行動するため、真昼間に、それも道路上で見かけるということはめったに無い。ハクビシンは本来、ネコなどよりかなり毛が長く、そのためタヌキと同じように全体に丸みをおびているように見えるものだが、このハクビシンはほとんどの毛が抜けてしまってほっそりとしており、顔とシッポの長さでやっと確認できる状態になっている。

 疥癬は、犬、ネコ、イノシシ、タヌキ、などではよく見られるが、ハクビシンでは、まだ見たことが無かった。疥癬によるダメージは、毛深い動物ほど顕著であるように思う。そういう意味ではイノシシなんかは、他の者に比べると多少マシなのかもしれない。と言っても、たいした根拠があるわけではなく、単なる私の推測にすぎないのだが・・・
 
2008年4月30日(水)
春山散策
 久しぶりに田上地区の横井出から黒北方面へ出かけた。降りそそぐ春の陽射しが新緑の木々の緑色をいっそう鮮やかに見せてくれる。気温が上昇して、山道を歩いていると少し汗ばんでくる。
 途中、道端の茂みのなか、2箇所でガサガサという音を耳にした。姿を見ることは出来なかったが、いずれも近くにイノシシの通り道があることから、小型のイノシシである可能性が高い。

(写真左上 黒北にある廃家電騒動跡地に咲いていたハナミズキ)  (写真中上 黒北の山道に咲くアヤメ科のシャガ)  (写真右 宇民家の裏の檻)
(写真左下 横井出用水路沿いの山道)                   (写真中下 
ホタルカズラ

 唐突だが、中尾彬(ナカオアキラ)というと、最近ではバラエティー番組によく出ている俳優だが、なんと、当地にも少しばかり似たようなのが居るんですww。  
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2008年4月27日(日)
河川敷の春
 曽江谷川河口に拡がる河川敷である。先月の9日以来、一月半ぶりだ。枯葉色の景色は消えてしまっていつのまにか、眩しいほどの新緑に覆われていた。
 香川県との県境に源流を持つ曽江谷川は見かけの水量に比べて、川幅が広い。、中流域では部分的に伏流水となっていて、それが河口付近で一気に地表に顔を出す。曽江谷橋の真下に設けられたえん堤が、その澄んだ水を堰き止めて数メートルの落差を持つ小さなダム湖のような風景を創り出している。落下した水際にはクレソンのミニ群落が出来ていた。
 曽江谷川の河口は最後に左右に大きく拡がり、吉野川の河川敷の中に溶け込んでゆく。その原野の片隅に、鮮やかな黄色の花が今年もひっそりと咲いていた。ケシ科の植物クサノオウだ。10年位前には、花の傍にモスグリーンのジムニーが棄てられていて、それが少しずつ錆び朽ちてゆく様が絵的には結構気に入っていたのだが、それももうずいぶん前に撤去されてしまって今は無い。
2008年4月16日(水)
 ―憶測 疑惑の銃弾
 4月13日に姫路市でイノシシ駆除のために猟友会仲間9人と、山へ入ったまま連絡が取れなくなっていた男性が一昨日(14日)に山中で遺体で見つかった事件だが、遺体の胸と背中に銃弾の貫通跡のような傷があり、警察では流れ弾の可能性もあるとして聞き取り調査などを続行中らしいが、どうも不可解な点もあり、2chでは、さっそくいろんな憶測をよんでいるようです。

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5 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 12:40:48 ID:gN5iMCcs0
  事故じゃなく事件だろ
  警察やるきなし

6 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 12:42:00 ID:zohzRL380
  >谷口さんは農作物を荒らすイノシシ駆除のため、県猟友会の九人と、十三日朝から山に入った。
  犯人はこの中にいる!!

12 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 12:44:09 ID:mIS4Bbp00
  これ、兵庫県警からの防犯メール↓で見たが
  「4月13日(日)、姫路市夢前町の山中において、有害駆除のため猟銃を所持したまま行方不明になる事案が発生。
  届出を受けて、付近を捜索中に消防署員が、本日姫路市夢前町の山中において、行方不明者を猟銃と共に発見しました。」
  生きて発見されたのかと思ってたよ。合掌。

38 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 13:05:44 ID:7SN2B50C0
  撃ったヤツは気がついてるんじゃねーの?

39 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 13:05:52 ID:z4C8sXsg0
  スラグ弾が貫通してたら遺体の状況どんなだろ。
  ライフルの流れ弾ってあんまし考えられないと思う。じーっと狙って撃つんだから、撃った人は人間を撃とうとして撃ったとしかいえないな。

40 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 13:06:32 ID:wIyP7YmT0
  これは事故に見せかけた殺人だな
  まずは生き残りから状況を説明してもらい
  犯人逮捕の手がかりにせねば

41 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 13:07:37 ID:IdBV53B7O
  流れ弾っていうレベルじゃねーな。

42 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 13:07:40 ID:gCB0tpuhO
  あい、そうか。
  猪ならライフルだわ。

48 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 13:17:10 ID:M/KZhML60
  これは事件です

49 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 13:17:19 ID:e87xTvJt0
  事故として処理したいようだな。

58 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 14:30:18 ID:qddkLcRN0
  スラッグでしょう普通、猪には
  至近距離で確実にしとめなきゃいけないし

69 :名無しさん@八周年:2008/04/15(火) 16:42:17 ID:MUOehLPx0
  撃ったのが警官だから事故にしたんだろ。

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2008年4月11日(金)
雑食性の ちょっぴり甘党
 昨日に続いて、今朝も宇民家の裏の檻にタヌキが入った。全く同じように右前足が罠に捕らえられていた。このタヌキも罠のワイヤーを引き摺ったまま、体だけは檻の目を潜り抜けて外に出ていた。この近辺に生息しているタヌキが次々にやって来ては罠にかかっていると考えられる。
 タヌキは、一回に4〜6匹出産するので、イノシシの場合と同じように数が増えやすい動物なのだろう。

 農作物被害はイノシシによるものが圧倒的に目立っているため、どちらかというとタヌキはあまり問題にされないようだが、実際はタヌキも農作物に害を及ぼす。
 タヌキは、雑食性で、穀物から野菜や果樹等の植物質のものもよく食べる。トウモロコシ、サツマイモ、ブドウ、ミカン、スイカ等、特に甘みのあるものを好むようで、これはハクビシンなどと傾向が似ているように思える。
 宇民さんが檻の中に撒いている米糠を発酵させるために混ぜてある糖蜜なども、これほどまでにタヌキを引き寄せる一因になっているのかもしれない。
 
田上地区でも最近、子タヌキやハクビシンを目撃したと言う話を耳にするので、これらも数が増え続ければ、いずれ問題になってくる可能性もある。
 
 タヌキは、宇民さんが、足罠を外してやると、これまた、昨日のタヌキと同じように桑畑を走り抜けて竹藪の中に消えていった。藪では、タケノコが頭を見せ始めたが、毎年これを目当てにイノシシがやって来ているのでおそらく今年も姿をみせるだろう。



  (この位のタヌキでも写真の背後の檻の目(10cm角)を潜り抜けることができる)
2008年4月10日(木)
濡れネズミ?
 宇民家の裏の檻の中に今朝、またしてもタヌキが入った。今年になって5回目、この1週間に3度も入ったことになる。全て別個体のようで、かなり多くのタヌキが生息していることが裏付けられたことになる。

 タヌキは檻の中で、昨夜のまとまった雨に見舞われたせいか、体中の毛が濡れていて、ずいぶんと細く見える。しかし、普通に檻のメッシュを潜り抜けられることを思うと、見かけの大きさはほとんどが毛のふくらみによるもののようだ。
 宇民さんがタヌキの右前足を捉えた罠を外してやると、ひょこひょこと二三歩歩いた後、一目散で桑畑を縦断して孟宗竹の藪へと消えて行った。
2008年4月7日(月)
タヌキ情報
 このWeb日記、【イノシシ情報】もスタートから1年が過ぎた。ところが、なんだか最近ではイノシシよりもタヌキのほうが目立ってきている。このままでは、【イノシシ情報】から【タヌキ情報】へと改題したほうがイイのかもしれないww。

 で、今朝、又しても宇民家の裏の檻にタヌキが入った。なんと今年になって4回目だ。見たところ、少し小型のようにも思えるが、毛の状態によってもかなり印象が変わってくるので、実際はよくわからない。
 宇民さんが足罠を外してやっても、檻の中に居座ってなかなか逃げようとしない。檻から追い出そうとして差し込んだ傘の先端に噛み付いたりして反撃してくる。ようやく檻の隙間から棒きれでつつき出すと、一目散に桑畑の中へと走りこんだ。

 同一個体が、何度も同じ罠にかかるほどマヌケとも思えず、だとすれば、この近辺のタヌキの生息数は想像以上に多い可能性がある。 
2008年4月5日(土)
ホントかね?
 「きっこの日記」という超有名なブログがある。書いているのは一応フリーのヘアメイクってことになっているけど、実際は銀座のクラブのママじゃないのか?とか色々言われているらしいんだが、このブログ、だんだんと文章が長くなってきて、最近では最後まで読みきれないことが多い。途中で飽きてしまうのだ。
 で、昨日の、「きっこの日記」にこんなことが書いてあったのだ。

(以下、部分引用)
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■2008/04/04 (金) 動物を殺して食べるということ 6

、ある山奥の温泉宿に泊まった時のことなんだけど、囲炉裏を囲んで、宿のご主人が捕ったというイノシシで作った「ぼたん鍋」をごちそうになった。それまでに食べたどんなお肉よりも美味しくて、あたしは、夢中で食べていた。そこで、そのご主人は、ニコニコと笑いながら、こんな話を聞かせてくれた。

「イノシシはねえ、銃で仕留めるよりも、罠(わな)で捕ったもののほうがずっと美味いんだよ。銃で仕留めると、即死して肉が硬くなっちまうけど、罠で捕ったものは、時間をかけて丸太で殴り殺すんだ。そうすると、全身に血が回って肉が上手くなるんだよ

もちろん、ご主人は悪気などなくて、あたしたちが「美味しい」「美味しい」と連発してたイノシシの肉に対して、「これは罠で捕って殴り殺したものだから美味いんだよ」ってことを親切に説明してくれただけだ。


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 初めて聞く話だが、これはホントなんだろうか?罠で捕獲する場合には止め刺し後にすばやく血抜きをするというのが最良だと思っていたのだが・・・

だれか詳しい方がいたらおしえてください。

2008年4月3日(木)
 常連客
 宇民家の裏に常設している箱罠(檻)には、先月半ばに小型のイノシシが1頭掛かったが、ここ最近は、イノシシよりタヌキの捕獲が多く、今朝も、ここでタヌキが掛かった。これで、今年になって3頭目になる。
 イノシシ用として檻の中に入れてある宇民さん特製の餌が気に入ったのか頻繁に食べにやって来ていたようだ。

 タヌキは10センチ角の檻の目をすり抜けることが出来るため、檻だけでは捕獲することは出来ない。いつも檻の内部に仕掛けてある足罠に掛かっているのだ。このタヌキも足罠に掛かったまま、体だけはすり抜けて檻の外に出ていた。

 前回および前々回と二度にわたってタヌキを連れて帰った知人のKさんも、さすがに3頭は飼えないということで放してやることにした。
 宇民さんが右後ろ足を捕らえた罠を外してやると、タヌキはサッサと檻の向こう側(写真下の○印)に回り込み、通り道にしていたと思われる草むらに残った窪みの上を通って姿を消した。
 この辺りのタヌキの生息数もイノシシ同様に増えているのかもしれない。


   (写真上:ふて腐れたような顔をするタヌキ  写真下:自ら檻に入って足罠を外してやる宇民さん)
2008年3月23日(日)
―春山寸景―
  イノシシ捕獲写真追加UPしました。宇民さんが今までに捕獲したイノシシでは最も小さく、僅か8.5Kgしかない。皮膚が白っぽく粉をふいたように見える部分があり、初期の疥癬のように見えるが詳しくは分からない。疥癬は、ネコや犬はもとより、野生動物でも、タヌキやイノシシにも見られる。

 イノシシは母親を中心とした小さな家族単位の群れで行動することが多く、一頭が感染すると、ヌタバや体を擦り付ける樹木などを通して感染がグループ全体に拡大する危険性を孕んでいるようである。
 先月、毛の無いイノシシがいるということで猟友会会長の藤畠さんに連絡が入り行ってみると疥癬のイノシシだったと話していた。
              (写真左から、樹脂、椿の蜜を吸うメジロ、イノシシの掘った跡、フキノトウ)
2008年3月20日(木)
発掘?
 その跡地が広島県北広島町舞綱にある万徳院は、戦国時代の武将、吉川 元長が天正2年(1575年)に建立したとされ、現在、その跡地は歴史公園として町の観光地にもなっている。
 ところが、数年前からイノシシによる被害が目立ち始め、今年はそれが特に酷く、境内のおよそ3分の1にあたる1000uにも及んだという。
 で、当然、イノシシ君は歴史や発掘調査なんかにゃ全く興味は無いワケで、ただひたすらミミズなんかを探して辺りかまわず掘り返していただけのようです。
2008年3月18日(火)
≪ 春の陽光の中で・・≫
 久しぶりに望遠レンズを担いで田上地区の山へ入った。暖かくなったためか、小さな虫が顔の周りにまとわり付くように飛びまわる。猟期中は、事故を避けるため迷彩帽などの、あまり目立たない服装での山歩きは出来なかったが、今は安心して着ることが出来る。

 レンズを通して見る山肌は、少しづつ黄緑色が目立ち始めているものの、まだ茶褐色の部分が多い。この先、日を追うごとに急速に新緑に覆われて行くことになる。
 
 午前9時40分から昼頃まで山に留まった。
遠くから、時々、ガサガサという音が聞こえ、イノシシの気配はあるのだが、時間的にみても休息中であるようで姿は見えなかった。この季節になると出没時間はかなり遅くなることが多いのだ。
 イノシシの姿は見えなかったが、視界に一羽のノスリが入ってきた。前方に拡がる谷間の気流に乗り、何回か旋回していたが、カラスたちの猛烈なスクランブル攻撃を受けどこかへ飛び去ってしまった。いつものことだが、縄張り意識の強いカラスは猛禽類を眼の仇にしているかのように、見つけると必ず追い払おうとする。
 日本に住む陸上の鳥ではカラスが最強である。主として単独行動をする猛禽類に対して、カラスは集団行動をとる。この違いが決定的なのだ。もちろん、1対1のタイマンを張ればカラスより強い猛禽類も多い。しかし、ほとんどの猛禽類は、カラスを餌にすることはないし、動物界では無益な争いは避けることが多く、そのためカラスと対峙した場合、猛禽類のほうが退散することの方が多いのである。
 それでも、数年前に一度だけ、田上地区で低い木の枝にとまっていたノスリが、そっとカメラを構えようとする私を見てあわてて飛び立った後、その枝の直下でバラバラになった新鮮なカラスの死体を見たことがある。おそらく、ノスリが食べたのだろうと考えられるが、極めて珍しいことではなかろうか。
 
  (写真上は谷間を旋回するノスリ、写真下は、イノシシが通り道にしていると思われるススキのトンネル。)
2008年3月17日(月)
忍耐勝負


イノシシによって掘り返された宇民家の桑畑
 写真は宇民家のすぐ裏にある桑畑の片隅である。イノシシが切り株の周りを見事に掘り返している。おそらく、今日の早朝の仕業だと思われる。さらに近くにあるコンクリート製の水田のあぜの直下も広範囲に掘られていた。葛などの根を探して食べているようだ。近くにはイノシシ捕獲用の檻もあるのだが、簡単には入ってくれない。

 人家近くに出没するイノシシは、歩く道筋が一定していない。山とは違って木々などの障害物が少ないため、自由に歩き回れるからだ。そのため、ククリ罠は、設置ポイントが定まらず、更に、ネコなどの錯誤捕獲の危険性もあって、たとえ自宅の敷地内であっても有効ではない。
 農作物に対する被害は、防御柵の設置などで ある程度は軽減することも可能であるが、土地を掘り返すことによる被害は、捕獲する以外になかなか良い方法が見つからないのである。したがって、当面は檻に入ってくれるのを辛抱強く待つしかない。
2008年3月14日(金)
ロックオン
 人馴れしていない野生のイノシシも、その生息域は人間の生活圏と隣接したり、重なっていたりしている。そのため、人間の姿や車の音などは、こちらが気付かないうちに彼らは見たり聞いたりして知っているのである。
 イノシシに限らず、多くの動物は自分たちにとって明らかな敵に対してはもちろんのこと、それ以前に危険を感じるモノに対しては、距離を取るということで対応することが多い。慣れが生じると、その距離が詰まってきたり、警戒心を緩めることもある。
 田上地区のイノシシは車の音に対してはかなり慣れているようで、そのために活動を中断するということはあまり無い。

 しかし、時として彼らにとって、あまり経験のない刺激が加わることがある。
ある日、イノシシたちが採餌行動の最中に、一機のヘリコプターが現れたのである。それもかなりの低空飛行で、彼らのいる山の上空を飛び回ったのだ。機体のロゴによると埼玉県にある航空写真屋サンのようであった。これにはイノシシたちも驚いたらしく、その後は、一切姿を見せなくなった。とんだ邪魔が入ったおかげで、こちらもしかたなく、早々と撮影を切り上げて帰宅せざるを得なくなったのだ。
 まぁ、このセンセみたい、友人の友人にアルカイダなんかがいれば、撃ち落としてもらうことも出来たかもしれないんだがwww。
        
(写真上は120ミリ、写真下は1200ミリ APS−C デジタル 2/29撮影)
2008年3月9日(日)
―美しい国、日本
 曽江谷川河口が吉野川に合流する一帯の河川敷はクヌギや柳などを主とする木々や背丈の高いススキ類などが生い茂り、かなり広い原野を形成している。橋から河口までの間には、長い間の川の流れの変遷によって鴨などがやってくる水場もいくつか出来ている。一昨年の冬にはここで小型のイノシシの姿を目撃したことがある。

 大きく湾曲した堤防から河口の流れまではおよそ300メートルあり、河川敷内には水辺まで続く道が通っている。
 今でも、おそらく在ると思うが、数年前に、河口付近で、クレソンのミニ群落が点在していたのを見たことがある。以前は、ここには、年に数回は足を運んでいたのだが、最近はあまり行っていなかった。

 昨日、久しぶりにこの道を歩いてみた。歩いていると、道端やすぐ側の枯れ草の中に金色の光沢を放つ青緑色をしたモノが点在している。猟銃の空薬きょうである。歩いているうちに、あまりにも多く目に付いたので、興味本位で拾い集めてみた。わずか15分の間に道沿いだけで、これだけの薬きょうが集まったのである。鈍い色の枯れ草の中では、ピカピカと金色の反射光を伴う鮮やかな緑色の薬きょうは妙にキレイだ。集まった空薬きょうは全て散弾用であったので、鳥撃ちハンターによる置き土産であるようだ。

 私自身はハンターではないし、ゴミを捨てるのも好きではないが、それでも「空薬きょうは捨てずに持ち帰れ」と声高らかに他人に言えるほどの道徳人でもない。
2008年3月4日(火)
イノシシ有害駆除データ
 昨年度(2007年)の脇町地区でのイノシシ駆除データによると、総捕獲数は151頭で、1頭以上の捕獲者は19人である。一昨年(2006年)の捕獲数が62頭であったので、2倍以上に増えている。
 個人別捕獲頭数では、31頭を捕獲した藤川 貞幸さんを筆頭に上位4〜5人で半数を捕獲している。美馬市では脇町地区での捕獲数が突出しているようだが、これは熟練したイノシシ猟師の存在が大きいように思える。

 捕獲内訳では、《オス72頭》、《メス37頭》、《ウリ坊41頭(性別不明)》、《死体1》となっている。

 当然のことだが、メスと違って、子育てをしないオスの捕獲数がメスの2倍に上っているのが目に付く。また、檻によるウリ坊の多頭捕獲が、数を押し上げている一因にもなっているようだ。(捕獲データ詳細はこちらから⇒⇒⇒⇒
2008年3月3日(月)
―足元の小さな春―
 3月に入り、残されたイノシシ猟の期間もあと2週間となった。
今日の夕方、宇民さんが、自宅裏のイノシシ用の檻を見たところ、なんと、2頭の小型のイノシシの姿が見えたと言う、しかし、残念なことに突然現れた宇民さんに驚いたのか、すぐに逃げてしまったと言う。檻の扉は、まだ開いたままだったそうで、もう少し遅く来ていれば、扉が閉まり捕獲できた可能性があったらしい。

 田上地区でも横井出用水路沿いの山道には、今でも、イノシシが掘り返した比較的新しい跡は見られるが、イノシシの糞を、それほど見かけないので、少数のイノシシが繰り返し歩き回っているようだ。
 先日、猟友会会長の藤畠さんから昨年度の美馬市脇町地区におけるイノシシ駆除に関する資料を入手したので、近日中に公表します。

                            *

   写真下は、昨日の午後、横井出用水路沿いで見つけた、ウスタビガが出た後の繭。
   ヤママユを代表とする野蚕の一種でヤママユの繭より少し小さめだが綺麗な色をしている。
     こちらでウスタビガが繭を作る様子のアニメGifを見ることが出来ます。
2008年3月1日(土)
タヌキ再び

 宇民さんの、自宅裏に設置しているイノシシ捕獲用の檻(箱罠)の内側には、二重に罠を仕掛けてある。
 肝心のイノシシはなかなか思うように入ってはくれないのだが、一昨日は、その罠にタヌキが掛かった。ところが、今朝、再びその罠に別のタヌキが掛かったのだ。

 檻の中にはイノシシ用として米ぬかが撒かれているのだが、どうやらそれを食べに来ているらしい。タヌキは毛が膨らんでいるため実際は見かけよりも かなりスリムで、前足を捕らえたワイヤーをそのまま引き摺って、檻の目をスリ抜けて外側に出ていた。個体差なのか、この前のタヌキとはずいぶんと色合いが違っている。

 このタヌキも、一昨日のタヌキと同様に、以前にタヌキを飼ったことがあると言う知人のKさんが引き取りにきた。家で飼うのだという。イヌ科のタヌキはドッグフードをよく食べるそうですぐに懐くらしい。

 ところで、タヌキは狩猟獣ではあるが、昔ほどにはその対象にされることが少なくなってきているように思える。雑食性であるため、適応能力が高く、大都市でも数多く生息しているらしい。タヌキは今の時代の方が棲み易いのだろうか。

 タヌキは人を化かすなどと言われ、昔話にもよく登場し親しまれてきた。
昔はよく目にしたのだが、世の中が変わり、さすがに今では新規の需要が無くなり、造られることもなくなったと思われるが、かつてはムリヤリこんなモノに化けさせられていた時代もあった。

                        *    *    
2008年2月28日(木)
―東田上― ≪午後5時44分≫
 イノシシの活動時間帯は、日照時間と関連しているようだ。イノシシは一日の中でも採餌行動と休息を2〜3回は繰り返している。
 午後の採餌行動は、1月頃には かなり早い時間であったのだが、毎年、この時期になると遅めにずれ込んでくる。

 左の写真は、今日の夕方に撮影したものである。時刻は17時44分。冬場の、この時刻は、たとえ晴天であっても山の斜面は薄暗くなってしまう。そのため感度を上げて撮影しても、画像の諧調が損なわれてしまうため、後処理でレベル調整などを施しても綺麗な写真には仕上がらない。
 
(写真は穴を掘るイノシシ 1260ミリ相当 ISO 1600  F8  1/160 APS-C デジタル 部分拡大 )
2008年2月28日(木)
―好奇心― ≪午前9時過ぎ≫
 宇民さんの自宅裏に設置してある、イノシシ捕獲用の箱罠に、小型のタヌキが入った。昨年の11月29日にも、ここで捕獲している。このタヌキは前のものより少し小さめだが、近づくと興奮して小さくうなり声を出す。

 撮影をしていると、宇民家の子猫のタマがシッポをたててやって来て興味深そうにタヌキの入った檻を覗き込んだ。ネコが何かに警戒している時には片方の前足を地面から離して立つことがある。初めて見るタヌキに少し警戒心を抱いたのかも知れない。
2008年2月24日(日)
【鳥獣被害防止特別措置法】
 昨年12月に、サルやシカ、イノシシなど鳥獣による農作物に対する被害対策を支援するという目的で、賛否両論はあったものの【鳥獣被害防止特別措置法】が成立した。
 この法律の運用についての質問を、民主党 比例区四国ブロック選出の衆議院議員、高井美穂さんが2月22日の衆議院農林水産委員会で行った。有害鳥獣の捕獲に従事している猟友会会員への新法による支援策についての可能性などが趣旨であったようだ。
 この日の質問に先立って、事前に鳴門市などで実際に被害にあっている人や猟友会の人の声を聞いている。

 徳島県美馬市脇町地区でも、有害鳥獣の駆除には猟友会会員があたっているが、猟師の高齢化や、人材不足など問題点も多い。かつては銃を用いた有害駆除を行える資格としては10年以上の銃所持歴が必要であった。しかし、今ではこれも5年に短縮されている。それでも、依然として有害鳥獣の駆除は、駆除数に応じた僅かな報奨金は支給されるものの、その手間を考えると、ボランティア同然の作業を猟友会会員に押し付けているというのが実状である。
 現状では、半ば公務とも言える様な駆除作業中に怪我したり、運悪く事故に遭遇しても明確な補償基準などが無く、「怪我と弁当は自分持ち」といった状態である。

 今回の【鳥獣被害防止特別措置法】の成立によって、被害対策に従事する猟友会会員など民間人を自治体首長の任命などで非常勤の公務員とすることによって災害補償法により救済の道が開ける可能性などが出てくるようだが、条例の制定など前もって準備が必要なようで、実際の運用の効果は少し先になりそうだ。
2008年2月22日(金)
―耳をすませば―
 山に生息する野生イノシシの撮影は、基本的には その姿が見える場所に出てくるのを待つということに尽きる。
 生息場所は地形やフィールドサインから比較的簡単に特定できる。イノシシの出現の最も重要なサインは音である。

 イノシシは活動時以外には、草むらや地面の窪みなどでじっとしていることが多い。この状態では発見することは ほとんど不可能に近い。したがって、耳を澄ませてじっと音を聞くのだ。少しでもイノシシの動くような音が聞こえたら肉眼で場所の当たりをつけて、さらに双眼鏡を使い僅かな動きを探すのである。
 イノシシは草むらに潜んでいても、耳だけは小さく動かしていることがあり、この動きで発見したことが何度かある。

 イノシシの大まかな活動時間帯の間に、イノシシの動く音(気配)が感じられなければ、そこでの撮影は難しいということになる。
     
 (写真上は東田上にて 400ミリ APS-C デジタル、下は部分拡大)
2008年2月21日(木)
タヌキの溜め糞
 東田上の横井出用水路沿いの山道にはイノシシの通り道があり、宇民さんは現在も、この道沿いに数箇所ククリ罠を仕掛けている。しかし、毎年、この辺りでは冬期には、あまり獲れていない。
 今の季節に人家付近で見られる足跡は小さいものが多い。交尾期にあたる1〜2月頃には、イノシシの成獣は人里付近よりも少しばかり山側へ後退しているようだ。発情期には鳴き声をあげたり、走り回ったりと、どうしても外敵に対しては無防備になりやすい。イノシシたちは人間のいない山の方が安心だと考えているのかもしれない。

 イノシシほど多くはないが、横井出沿いの山にはタヌキも棲んでいて、宇民さんが自宅裏に設置している箱罠にもなんどか入っている。人家付近でも、時々、タヌキの糞らしきものを見かけるが、イヌの可能性もありはっきりしたことは分からない。
 タヌキは一箇所に集中的に糞をする習性があり、≪タヌキの溜め糞≫などと呼ばれる。

    (写真は横井出用水路沿いの山道上にある≪タヌキの溜め糞≫)
2008年2月20日(水)
何事も届出はお早めに!!
 高知県の山中で発見された白骨遺体の身元が、DNA鑑定の結果、3年前に失踪していた男性(当時21歳)であることが確認された。
 失踪後に、別人と見られる男が男性のキャッシュカードを使い口座から現金を引き出していたことが分かり、殺人事件の疑いがあるということで、ATMで記録されたフルフェイスのヘルメット姿の男の写真が公開された。

 さて、この白骨遺体は、昨年の12月20日にイノシシ猟をしていた67歳の男性が発見し、今年の2月1日になって県警に届け出たのだそうだ。その間、なんと40日も経っている。
 イノシシ猟に出かけて、白骨遺体などに遭遇したら、気味が悪いとか、面倒なことに関わりたくないとか、まぁ、気持ちは分からなくもないが・・・

 (この事件は2008年5月16日に高知県警がトラック運転手と重機運転手(共に39歳)を強盗殺人の疑いで再逮捕ということで解決した。)
2008年2月16日(土)
イノシシが獲れないそうです
 猟期は通常、2月15日で終了する。自治体によっても異なるが、近年は、イノシシ猟は3月15日まで延長されることが多く、今年のイノシシ猟も、あと一月を残すだけとなった。美馬市脇町地区でもイノシシ猟を行っている人はいるが、今年はイノシシがあまり獲れないと言う声を聞く。

 ところで、丹波篠山といえばイノシシの産地としても、よく知られている。偶然かどうか分からないが、ここでも今年はイノシシが獲れないと14日の神戸新聞が報じている。

 丹波地域では、昨年の2〜3割に減っているらしく、前例の無い不猟なのだという。山に餌が豊富なため下りてこない?とか、シカが増えすぎたために餌を奪われ他へ移動したのでは?、とか、箱罠による乱獲が原因では?とか色々言われているようだが、どれも確証は無いようです。
2008年2月15日(金)
こんな所にまでも
 東田上地区内では、最近、イノシシが人家の近くへ現れることが多くなっている。小麦畑を歩き回ったり、庭先の花壇を掘り返すというようなことも起きている。
 それでもイノシシの姿を見かけることはあまり無いようなので、夜間にやって来ているようだ。
 飼い犬のいる家では犬が吼えたりして騒いでいる。

 本来、野生のイノシシはイヌに対しては敵意を感じて警戒しそうなものだが、このイノシシは、幼獣らしく、あまり気に留めていないように思えるのだ。

    (写真のような人家の間に挟まれたような畑にまでイノシシの足跡が付いている
2008年2月11日(月)
山猫ゴンゾウ
 最近、イノシシの撮影をするために頻繁に山へ入っている。昨日に続いて今日も東田上から黒北方面へと出かけた。
 山道を歩いていると、前方から白いモノが近づいてくる。見ると我が家の居候ネコのゴンゾウである。ゴンゾウは山歩きが好きらしく、ずいぶんと遠出をすることがあり、以前にも山道で出会ったことがある。声をかけるとミャーと返事はするのだが、妙によそよそしい。家と飼い主とをセットで覚えているのか、外で出会うと警戒してなかなか傍までは来ない。それでも家に居るときには、よく懐いていて擦り寄ってきたりもする。犬は人に付きネコは家に付くと言われるのはきっとこういうことなんだろう。

 昔は、この時期のネコの山歩きは危険であった。白いネコはテンやアルビノの子タヌキと間違えられて撃たれる危険性があった。しかし、今では山へ入るのはイノシシ猟師くらいであり、鳥や兎を狙う猟師はめっきり減ってしまった。イノシシ猟も、一昔前の犬を使った猟が減り、替わって罠猟が主流になってきたために、猟犬を放しにくくなってきているのだ。

 ゴンゾウと別れて、黒北へ着くとイノシシの鳴き声が聞こえてきた。何頭かいるようだが、なかなか姿は見えない。しばらく待っていると200メートル以上離れている谷向かいの山の斜面に1頭のイノシシを発見、記録として数カット撮影した。

 5時過ぎに帰宅すると、ゴンゾウは先に帰っていた。 
2008年2月10日(日)
イノシシ猟師
 全国的に、猟師の高齢化が進んでいる。さらに銃猟が減って罠猟が増えている。但し、近年増加した罠猟師は趣味としての猟師では無い。これはイノシシの数が増え、農作物被害に対して生産者が自分たちで自己防衛として駆除せざるを得なくなってきている人たちである。こうした人たちは、人家近くへ出没するイノシシを捕獲することが多い。したがって、獲物を深追いせず、さらにククリ罠より経験を必要としない箱罠を使うことも少なくない。

 それに対して、数少なくなったとはいえ、見るからに昔ながらの猟師という人たちがいる。
 Tさんもそのような猟師の一人である。宇民さんより少し若いらしいが、それでもかなり高齢である。弁当を持って、今ではあまり人の入らない山やかなり足場の悪い場所でもイノシシの気配さえあればどんどん分け入っていく。そのため仕留めた獲物の搬出に苦労することも多く、時々、宇民さんが助っ人として呼ばれるたりすることもあるようだ。

     (写真は、本日午前10時40分頃、気温9℃ 距離およそ300メートル)
2008年2月5日(火)
野生イノシシ観察
久しぶりに晴れたので、午後、イノシシの観察をするために田上地区の山へ入った。
気温は10℃とあまり高くはないが、昨日までがグズついた天候だったためか、寒くは感じない。
 1時20分に観察場所に到着。
午後の陽射しが谷向かいに拡がる山肌の僅かな起伏の陰影を刻々と変化させ、それが時々イノシシの姿に見えてくる。その度に、双眼鏡で確かめながら1時間ほど経過したが、イノシシの気配は全く無い。
 隣の山から時々、イノシシの鳴き声が聞こえてくるので、場所を移動してみたが木々に遮られて姿は確認できなかった。
 
4時半を過ぎた頃、ガサガサという音がした方向に双眼鏡を向けると親子連れと思われる3頭のイノシシの姿が見えた。
(PM4:45分頃、1260ミリ相当、ASA800 1/200 F8)
2008年2月1日(金)
銃の管理には細心の注意を!!
 昨年12月に、猟銃による事件が連続して起こったことは、まだ記憶に新しい。これらの事件を契機として猟銃所持者に対して銃の管理の徹底と再確認が求められることとなった。

猟銃による事件や事故というと、すぐに 銃を凶器とした確信犯としての殺傷事件が想起されるが、全体のパーセントではそれほど多くは無い。むしろ少ないと言ってもいい。次に示す2つのタイプがほとんどである。

● 一番は、誤射である。暴発により自傷したり、ハンターが獲物と間違えて仲間のハンターや一般人を撃ってしまうものだ。猟友会の帽子やジャケットが派手なオレンジ色であるのは、仲間から撃たれにくくするための自衛策なのである。獲物を正確に目視確認してから撃つということ、このあたりまえのことが出来ないハンターがいるのである。したがってグループでイノシシ猟などに出かけるときにはイノシシよりも、むしろ仲間の猟師に気をつけなければならないということになってしまう。  
余談だが、戦場での死者の中にも実際には味方の銃弾によるものが相当な数に上ると言う研究もあるらしいから、まぁ仕方ないのかもしれないが・・・

●次に、銃の管理がズサンであることによって引き起こされる事件である。これは、昨年末に幼児がライフル銃をいじって弟を撃ってしまったという事件があった。このように銃の管理の不備が原因での事件は、子供が関わってくることが多かったりする。意外に思われるかもしれないが、このタイプの事件も昔に比べればずいぶんと減っているようなのだ。昔は全体的に銃の管理がズサンであったということを裏付けるような資料がある。
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昭和2年(1927).3.9〔9歳(満7〜8歳)が妹銃殺〕
 千葉県香取郡の自宅で、長男(9)が猟銃で遊んでいて引き金を引き、妹(3)の頭を撃って死亡させた。

昭和4年(1929).1.26〔5歳(満3〜4歳)がふざけて猟銃で重傷負わす〕
 岡山県邑久郡で、男子(5)が父親に連れられて父親の友人(27)を訪ねたが、友人は狩猟に出掛けるため猟銃を持っており、男子がふざけていきなり引き金を引いて友人の手を撃ち抜いて重傷を負わせた。

昭和4年(1929).2.19〔9歳(満7〜8歳)が6歳を猟銃で射殺〕
 岡山県御津郡加茂村の自宅で、9歳が隣家の6歳を射殺。母親が3時のおやつにモチを出してくれたが、焼き方が悪いとわがままを言って食べなかった。そこへ遊びに来た6歳が「おまえが食べねば、わしが食べてやろう」と食べ出したので怒って、「毒が入っているので死ぬぞ」「撃ち殺すぞ」などと脅したが、「撃ってもよい」と6歳が言い返したので、父親の猟銃で心臓を狙い撃ちしたもの。

昭和4年(1929).2.23〔12歳(満10〜11歳)が女子を猟銃で射殺〕
 島根県那珂郡で、男子(12)が隣家の女子(13)と遊んでいて、女子の父親の猟銃を持ち出してふざけて撃つと弾が入っていたため頭を撃ち抜き即死した。

昭和6年(1931).10.31〔小学生(満7〜8歳)が友人を猟銃で撃つ〕
 静岡県浜名郡の農家で、小学生(9)が友人(13)を撃ち、両手を貫通して腹に当たり重体とした。友人が兄の猟銃を持ち出して「撃ってみろ」と云ったので引き金を引いたもの。

昭和9年(1934).1.6〔小学校高等科1年が友人を猟銃で射殺〕
 兵庫県津名郡(淡路島)の海岸で、小学校高等科1年生(現在の中1に相当)が友人の小学6年生(13)を射殺した。男性(42)が沖で鴨猟をするために漁船に立てかけてあった猟銃を小6生が覗き込んだ時に引き金を引いて、顎から頭を貫通したもの。警察で取り調べ。

昭和10年(1935).1.29〔小2(満9〜10歳)が銃で傷害負わす〕
 岐阜県羽島郡の路上で、小学2年生(9)が銃を発射して、男子(14)の胸と男性(28)のお尻にケガを負わせた。男性(44)が自転車に積んでいた猟銃を勝手にいじり、叱ったのにやめずに引き金を引いたもの。2.2に警察に通報され、学校に警告。

昭和10年(1935).2.1〔小5(満10〜11歳)が教室で実弾爆発させ重傷〕
 大阪府大阪市の小学校で、5年生(12)が授業中に長さ5センチの実弾で遊んでいて落とし、窓ガラス数枚が割れる大爆発を起こし、本人と同級生1人が顔などに弾の破片が刺さって重傷となった。少年(15)からもらったと自供。

昭和18年(1943).4.12〔11歳(満9〜10歳)が妹射殺〕
 長野県上水内郡の農家で、長男(11)が次女(4)の頭を猟銃で撃ち抜き殺害した。父親が弾を装填したまま出掛けているうちに、2人で遊んでいたもの。

昭和25年(1950).11.4〔中2が警官を射殺〕
 兵庫県神戸市長田区で、盗んだ革靴を古物商に売却したチンピラ窃盗団の一味と疑われた中学2年生(13)が派出所に任意出頭して取り調べを受けていたが、ピストルを奪い巡査(26)を射殺して逃亡した。

昭和26年(1951).4.15〔小学生が学校で友人撃つ〕
 兵庫県神戸市の小学校校庭で、男子(12)が持っていた空気銃を友達(12)が貸せと言ったことからケンカとなり、カッとした男子は逃げる友達のお尻を撃ち、2週間の傷害を負わせた。傷害で取り調べ。

昭和26年(1951).12.12〔5歳が友人を猟銃で射殺〕
 長野県東筑摩郡の農家の庭で、4男(5)が友達(3)の胸を猟銃で撃ち抜いて殺害した。散弾を装填したままにしておいた父親が過失致死で取り調べ。

昭和28年(1953).11.〔5歳が空気銃で幼女を射殺〕
 愛知県で、男子(5)が女の子(2)を空気銃で撃ち殺した。

昭和29年(1954).8.8〔中2が空気銃で主婦を射殺〕
 東京都新宿区の主婦(34)が縁側で談笑中に胸を打たれて死亡した。近所の家の物干し台で中学2年生(13)が空気銃をいじっているうちに暴発したもの。

昭和32年(1957).12.16〔9歳が弟を射殺〕
 鹿児島県熊毛郡の農家で、兄(9)が猟銃で遊んでいて弟(7)の眼を撃ち抜いて殺害、山に逃げた。

昭和33年(1958).1.28〔小3が猟銃で妹射殺〕
 福岡県田川市の自宅で、小学3年生(9)が妹(4)に猟銃を突きつけふざけているうちにこめかみを撃ち抜いて殺害した。弾が入ってないと思ったと自供。

昭和35年(1960).1.28〔中学生9人組が改造拳銃で悪ふざけ〕
 東京都世田谷区で改造拳銃で遊んでいた中学生9人組が捕まった。火薬で空気銃の弾を発射する強力なもので、小学生にも改造ピストルが流行っている。

昭和36年(1961).3.12〔小6が手作り銃暴発で死亡〕
 茨城県下妻郡で、小学6年生(11)と小学5年生(11)の2人が、手製の銃の試射の際、暴発して小6が即死。

昭和36年(1961).3.13〔中1ら一斉補導で明らかになった少年の手作り銃問題〕
 警視庁少年課の一斉補導で少年22人を手製ピストル所持で補導。

昭和39年(1964).1.14〔6歳ら兄弟がピストルで遊んでいて暴発、重体〕
 神奈川県横浜市の自宅で、次男(6)がピストルで遊んでいてるのを見つけた小学2年生の兄(8)が危ないから取り上げようとして暴発、弟の胸に命中して重体、兄は手に当たって1ヶ月の重傷となった。父親のバー経営者が不法所持していたモーゼル。

昭和55年(1980).1.13〔小6が小5を射殺〕
 富山県氷見市の自宅で、小学6年生(11)が小学5年生(10)を射殺した。父親(40)が小5生親子と息子を猟に連れて行こうと、息子に猟銃を2階から持ってくるよう言いつけた。息子と小5生が取りに行ったが、弾が入っているとは思わずに引き金を引くと、頭に命中したもの。父親が業務上過失致死と銃刀法違反で取り調べ。

昭和55年(1980).2.3〔中1がチャンネル争いで姉を射殺〕
 徳島県三好町の自宅で、中学1年生(13)がテレビのチャンネル争いから中学2年生の姉(14)を父親の猟銃で射殺。姉はバレーボールの試合、弟はアニメを見たいとケンカし、頭を撃ち抜いたもの。姉弟の仲は良かった。

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★掲載データは、少年犯罪データベース 銃犯罪 (http://kangaeru.s59.xrea.com/jukisiyou.htm) から13歳以下の少年による事件の一部を抜粋したものです。
 データ元のサイト(少年犯罪データベース)はデータ引用を許可しています
2008年1月30日(水)
イノシシの好む環境
 今日、再び山へ行ってみた。午前9時過ぎから昼過ぎまで観察を続けた。昨日よりは少しマシではあるが気温は7℃、じっとしていると体が冷えてくる。
 10時15分頃からイノシシの動く音が聞こえるようになった。しばらくして1頭のイノシシが姿を見せたが、すぐに茂みの中へ入ってしまった。体毛の特徴から、おそらく3日前に目撃したものと同一個体だと思われる。

 11時を過ぎた頃、双眼鏡を通して、オレンジ色の帽子を被ったハンターらしき人が赤いザックを背負って山道を登っていくのが見えた。

             (写真のような地形は、イノシシが最も好む環境である)⇒⇒
2008年1月27日(日)
野生イノシシ
 久しぶりに田上地区の山に入ってみた。今の時期、田上地区の山では、イノシシが交尾期に入っていて茂みの中から時々イノシシの鳴き声が聞こえてくる。
 観察場所に着いておよそ30分位経った頃、今年になって初めてイノシシの姿を目にすることができた。かなり大きめのオスらしき個体と中型のメスと思われる個体の2頭のイノシシを確認できた。
 この場所は昨年より茂みが深くなり、観察が困難になってきているのが残念だ。


(写真は、本日午前11時頃撮影、デジタルカメラ使用 1200ミリ相当で撮影した画像をトリミング)
2008年1月24日(木)
新年
 昨年、脇町地区内で有害駆除として捕獲されたイノシシはずいぶんと多かった。その反動だろうか猟期に入ってからはあまり捕れていないようだ。宇民さんの罠にも昨年の11月末以降は掛かっていない。
 例年、この時期には銃声を聞くことが多いのだが、今年の冬はそれも少ない。しかし、イノシシが居ないわけではない。最近でも親子連れで歩いているのが目撃されている。
 宇民家のすぐ裏には真新しい足跡がいくつも付いている。建物の2〜3メートル近くまでやって来ているようだ。足跡のサイズが小さく、警戒心の少ない子供のイノシシと思われる。
過去の情報 2007年(平成19年)は⇒⇒⇒こちらをクリック

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