里山 フォトレポート シリーズ No.8

【野生イノシシを撮る】
イノシシはわが国に生息する大型の野生動物としては数が多く、決して珍しいものではない。しかし野生イノシシを自然状態でじっくりと観察、さらに撮影しようとするとそれほど簡単ではない。多くの場合、対象として六甲あたりの人馴れした個体を選んだり又は赤外線センサースイッチ等を用いた自動撮影ということになってしまうようである。
 野生イノシシの自然状態での観察、撮影が難しいのは木々や草むらなどに邪魔されてその姿を捉えにくいからである。音や泣き声などでそこにいることがわかっていてもなかなか姿を確認出来ない。たまに姿を見せたとしてもすぐに見えなくなってしまったりして撮り損うことのほうが多いのである。

イノシシの観察、そして撮影には場所の選定にすべてがかかっているといえる。イノシシの出没頻度の多い場所、加えてそこを広範囲に見渡せることが可能な場所があること(被写体との間に草木などの撮影の邪魔になる障害物がないこと)、この二つがそろわないと撮影は難しい。季節は冬期が撮影に適している。冬が過ぎて新緑の季節になると山は美しくなるのだが、繁茂した草木がイノシシの姿を隠してしまう。イノシシの直接撮影は基本的には山野の中でも植物の少ない岩場や山肌の露出している場所ヘ出てくるのを狙うしかない。そのため私の撮影フィールドの山(徳島県美馬市脇町田上地区)でも冬から5月中旬までが撮影の限界である。

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掲載写真は全て、徳島県美馬市脇町田上地区内で、
2005〜2007年に撮影したものです。
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20070728 (LAST UP DATE 20081007)