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   田上情報局2012

 

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2012年12月17日(月)
 イノシシ2頭捕獲 (田上地区) 黒北、池の奥
 3週間前に新田さんは、黒北と池の奥で箱罠とククリ罠を用いて同時に捕獲しているが、再び(黒北)と(池の奥)の罠に掛かった。
 今回は共に箱罠による捕獲である。箱罠の設置された場所はいずれも地面がぬかるんでいて、餌として撒かれた米ヌカが発酵しイノシシの糞尿を含んだ泥と混じり合って周辺は異様な匂いが漂っている。
 池の奥の箱罠は、すぐ側まで車の乗り入れが可能なため用意した小型の檻に移し替えて生け捕りにし、箱罠の近くまで車の乗り入れが困難な黒北のイノシシは新田さんが射殺し運び出した。 →→→クリック
2012年12月16日(日)
 ワイヤーメッシュ柵施工作業 (西田上地区)
 本日午前、西田上地区でイノシシ防御用ワイヤーメッシュ柵の施工作業が行われた。
作業区間は、11月25日に行なった作業の未施工区間で、昨日までに草刈りや竹の伐採などが行われている。作業には7人が参加し高低差のある農地を取り囲むようにワイヤーメッシュを張った。作業は午前中に終了し、午後、吉村さんが農地への入り口となるゲートを製作した。
 この区間には、イノシシ被害のために、休耕地となっていた水田があり、柵の施工によって再び農地として蘇ることになる。西田上地区のワイヤーメッシュ柵の施工作業は3つのグループ毎に進められていて、別グループの部分については年明けに行う予定。
2012年12月15日(土)
 イノシシ捕獲 (東田上)
 横井出の山道下の竹藪に設置された宇民さんの罠に中型のイノシシが掛かった。ここの薮の中には極めて明瞭なイノシシ道がある。2カ月前の10月9日にイノシシ道の上に宇民さんが合計4箇所程罠を仕掛けるのを同行し記録していた。
 罠は狭い範囲に集中的に仕掛けていたため、掛かったイノシシによって次々に作動させられていた。
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2012年11月26日(月)
 イノシシ3頭捕獲 (田上地区) 黒北、池の奥
 黒北と池の奥に設置された新田さんの箱罠とククリ罠に合わせて3頭のイノシシが掛かった。
 黒北谷の箱罠、さらに山道を登った場所のククリ罠にそれぞれ10Kg程度の小型のイノシシが掛かっていた。池の奥に設置された箱罠には34Kgの中型のイノシシが入っていた。
 捕獲作業は、久しぶりに同行した尾島さんらと息の合った連携で止め刺しを試みる場面もあったが、作業効率を考慮して新田さんが3頭共に銃を用いて止めをさした。
 この3頭が新田さんにとって今年の狩猟解禁後の初捕獲となった。
 池の奥谷の吉田家の上に設置された箱罠にもイノシシが出没して餌を食べている形跡があるらしく、近いうちに捕獲される可能性が出てきた。→→→クリック
2012年11月25日(日)
 ワイヤーメッシュ柵の施工作業 (西田上地区)
 本日、西田上地区でイノシシ侵入防止用ワイヤーメッシュ柵の施工作業が行われた。
ワイヤーメッシュは、住民が共同で自力施工することを前提に市から支給されたもので、今月7日に既に地区内に搬入されている。11月17日の夕方に地権者たちが現地に集まり、施工ルートや方法などに関する説明会を開き、3つのグループに分かれて施工することが決められた。
 今日は、2つのグループ約10人が朝8時過ぎに眞楽寺の駐車場に集合し、ワイヤーメッシュや支柱の鉄筋などの資材をグループ毎に施工する場所へ運び作業を開始した。朝方は放射冷却の影響で気温は2度まで下がったが、時間と共に気温も上昇し青空の拡がる快晴の下、作業は予想以上に順調に進んだ。午前中のみ作業を行ったグループは6割、午後も引き続き作業を続けたグループでは9割程の施工を終えた。地区内全体では予定の半分位になる。未施工区間については、それぞれのグループ毎に日程を組んで行う。
2012年11月23日(金)
 イノシシ捕獲 (東田上)
 一昨日に1頭捕獲したばかりの宇民さんのククリ罠に再びイノシシが掛かった。場所は一昨日に捕獲した場所のすぐ近くの山の斜面。今回も猟友会会長に射殺してもらった。60Kgのオスで東田上地区内で捕獲されたイノシシでは昨年の10月18日の59キロ以来、1年ぶりの大物であった。
 田上地区では、イノシシの数が減少傾向に見えるが、最近では地区内のゴミ集積所の回りなど比較的人家に近い場所でも掘り返した跡などが目立ってきている。ごく限られた何頭かの個体によるものか、イノシシの数が再び増加に転じたのかは、もう少し時間が経たないと判断出来ない。
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2012年11月21日(水)
 イノシシ捕獲 (東田上)
 横井出の山道下の雑木林に設置された宇民さんのククリ罠にメスのイノシシが掛かった。イノシシの周辺に罠のワイヤーが絡むような立木が無いためワイヤーを引っ張って勢いよく走り回っていた。イノシシは激しく興奮していて人間を見ると突進を繰り返すため接近することが出来ず、久々に危険なイノシシであった。
 猟友会会長に連絡し射殺してもらうことにした。射殺後に回収し計量を行ったが予想よりかなり軽く35キロにとどまったが、罠に捉えられた右前足はわずかに骨1本で繋がっている状態になっていて切断の危険性があった。
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2012年11月7日(水)
 ワイヤーメッシュ搬入
 本日午前、西田上の眞楽寺駐車場に鳥獣侵入被害防止柵の材料として大量のワイヤーメッシュや鉄筋、針金などが運び込まれた。イノシシ侵入防止用で、高さ、幅がそれぞれ1.2×2メートルのモノが600枚、支柱の鉄筋などを含め、重量にしておよそ4〜5トンになる。
 これらは、集落単位で鳥獣侵入防止柵を自力施工することを前提に行政から支給されたもので、平成24年度は市内全域でおよそ30地区、総延長30キロメートルに相当する材料が支給された。
 田上地区では、昨年度末に施工計画図などを添付した要望書を作成し提出していたが、予算配分の関係で施工延長が30パーセント減の1200メートルに短縮されているので施工ルートなどに見直しが必要だ。今回は、西田上地区を広範囲に囲む計画で範囲内の10名を超える地権者に対して近日中に施工に関しての説明をする予定。
2012年10月31日(水)
 イノシシ捕獲 (東田上)
 宇民家の裏の孟宗薮の中で中型のイノシシが掛かった。宇民さんによる捕獲はおよそ2カ月ぶりになる。昨日の夕方、薮の方からガサガサという音が聞こえ、更に近所の犬がしきりに吠えていた。おそらくその頃に掛かったのだろう。猟友会会長に連絡し有害駆除として射殺処分してもらうことにした。
 美馬市脇町地区では当初、本年度の有害駆除数が伸びず低調であったが、有害駆除最終日となる今日時点で247頭になっている。多頭捕獲者はククリ罠ではなく、いずれも箱罠によるウリ坊の捕獲が目立っているようだ。
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2012年10月19日(金)
 秋の山道 (田上地区 黒北)
 午前、黒北方面へ出かけた。季節の移りゆくスピードはとても速く、10日前に来たときから目に見えて秋は深まっている。廃家電跡地の手前では秋の陽射しの中でセイタカアワダチソウが黄色い花を咲かせていた。ナツハゼが紅葉し、ゴンズイガマズミの実が赤く色づいて木々の間に彩りを添えている。

 黒北へ至る山道の所々には栗の木があって、イノシシが落ちた実を食べた形跡があるが、2〜3年前に見られたほど多くはない。スダチ畑の先にある薮の中に設置された新田さんの箱罠には米ヌカが撒かれていたがイノシシがやって来た気配は見られない。山道ではヌタ打ちしたような跡もみられ、イノシシによって掘り返されたシャガが無惨に根元を晒していた。
 山道を登って再び下る、ほんのわずかな間に落下した栗の実が足元に転がっていた。

 ミネラル分があるのだろうか、乾いた路面にイシガキチョウがまとわりつくように低く翔んだり留ったりを繰り返していた。
2012年10月9日(火)
 ククリ罠設置 (東田上)
 今日午前、新しく発見したイノシシ道に宇民さんがククリ罠を設置するというので同行した。昨日確認したイノシシの糞のあった場所に踏み込み式のククリ罠を4箇所仕掛けた。10月だというのに今年は異常に蚊が多い。

 ククリ罠はイノシシ道の上に設置しているが、宇民さんの日々の見回りコースである横井出の山道からは見えない位置にある。そのためククリ罠本体に糸を結び山道から見える位置にある木の枝まで延ばし、その端に目印として白い発泡スチロール片を取り付けた。イノシシがククリ罠に掛かると糸が引っ張られ目印の発泡スチロール片が枝から落下するという仕組みだ。
 作業は午前10時頃から開始し昼過ぎに終了した。
2012年10月8日(月)
 イノシシの糞
 午前9時過ぎから横井出の山道を歩いた。緑の木々の間にぶらさがったククリ罠の白いプレートがよく目立つ。先日、この辺りの竹藪で、先端に白骨化した小さな骨片が付いた宇民さんのククリ罠が発見された。斜面に仕掛けられた罠に掛かったままぶら下がるように、運悪く見回りコースからの死角に入ってしまい長期間見過ごしてしまったらしい。
 現場へ下りてみると少し窪んでいて辺りには骨が散乱していたが頭骨は発見できなかった。現場から更に3メートル程下がった場所にイノシシ道が斜面に沿って伸びていて真新しいイノシシの糞が残されていた。

 この季節は、キノコがよく目に付く。食用可能なものも多いはずだが、口にするのは躊躇してしまう。
2012年10月6日(土)
 イノシシ捕獲 (脇町 貞眞寺裏)
 脇町の貞眞寺裏に仕掛けておいた吉村さんのククリ罠に中型のイノシシが掛かった。40Kg程ありそうなオスのイノシシだが、発見が遅れたため既に死んでいた。罠のワイヤー端が結ばれた大きな桐の木の周囲は広範囲に掘り返されていた。
 猟友会会長に連絡し有害駆除としての確認を受けた後、現場に穴を掘り埋めて処分した。

 今年は、イノシシの数が減っていて吉村さんによる捕獲は3月に箱罠で捕まえた大物以来、半年ぶりになる。

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2012年9月28日(金)
 黒北散策
 およそ2カ月ぶりに黒北方面へ出かけた。夏の暑さが去って山歩きも随分と楽になった。イノシシの痕跡も少しは見られるが、嘗てほど多くはない。スダチ畑の側にはミゾソバが自生していて小さなピンクの花を咲かせていた。
2012年8月29日(水)
 イノシシ侵入 (西田上地区)
 西田上の岩倉城址のすぐ下に拡がる曽川家の水田にイノシシが侵入した。
 曽川家の3枚ある水田は全体をひとまとめにしてトタン板や海苔アミなどで囲われてはいるが些細な隙間を見つけて侵入した。最も成長の早い種類が植えられた田だけが狙われたようで他の2枚の水田には侵入した形跡がない。

 この時期の水田にイノシシが侵入することは稲作農家にとっては被害拡大につながる。そのため直ぐに対策としてトタン板の内側に150o角のワイヤーメッシュを設置した。
 ワイヤーメッシュは単独では視界遮断効果がないため、固定が不完全な場合、イノシシにメッシュを押し上げられることがあるがトタン板との併用によりイノシシの視界が遮られるので侵入防止効果が大きくなる。
 それでも、一度侵入されると食べ物の存在を覚えているため再侵入されやすくなるので防止柵を より強固にする必要がある。
2012年8月29日(水)
 新田さんの箱罠
 午後1時過ぎ、香川県在住のNさんが新田家を訪れた。製作依頼しておいた箱罠を引き取るためで昨年の秋以来、10カ月ぶりになる。
 Nさんは既に新田さんが製作した箱罠を2個使用していて今回で3個目になる。
 美馬市では昨年までと比べてイノシシの捕獲数が減っているが、香川県でも減少傾向だそうで、生息数ではむしろシカの方が多くなっている可能性があるらしい。
 今回、8月22日から4日間にわたる新田さんの箱罠製作過程を撮影記録しました。→→→クリック
2012年8月22日(水)
 イノシシ捕獲 (東田上)
 宇民家のすぐ裏の雑木林に仕掛けられたククリ罠に中型のオスのイノシシが掛った。
 横井出の山道では、少し前から わずかに落ち葉を掻いたような跡があったそうだが、イノシシの数が以前ほど多くないため次第に捕獲が難しくなってきている。
 宇民さんが罠の見回り中に発見した時、イノシシは自ら掘った浅い穴の中に横たわっていたが、私が撮影のために接近すると急に立ち上がった。
 捕獲作業は、吉村さんがワイヤーでイノシシの口を縛り、宇民さんが手製の槍を用い止め刺しで処理した。痩せているように見えたが計量の結果は25Kg程あり、予想より少し重かった。
 美馬市脇町地区の今期のイノシシ有害捕獲数は、このイノシシで118頭目ということで、昨年、一昨年に比べると減っていて、特に大物の捕獲が減っているらしい。
2012年8月20日(月)
 景観保全 と 獣害対策 (石川県輪島市白米町)
 嘗ては、イノシシによる被害は西日本が圧倒的に多かったが、今では生息地の北上に伴って被害は関東はもちろん東北地方にまで拡大しつつある。

 報道によると石川県輪島市の名勝千枚田からわずか200メートル程の棚田で稲が踏み荒らされた跡が確認されたということで、千枚田も被害を受けるのではないかと危惧されているらしい。足跡が偶蹄であることからイノシシかシカによるものであることは間違いないようだが、それ以上は分かっていないそうだ。千枚田は景観保全の面からトタン板などはもちろんのこと、景観を損なう柵そのものの設置は難しいということがあるようだ。考えられる対策としては、景観を損なわないように後方から広範囲にワイヤーメッシュなどで囲む以外に方法はないようにおもうのだが・・・
 写真は1986年5月12日に撮影した千枚田の景色。今では随分と変わっているだろう。千枚田がよく見える場所では観光客向けに婆様たちがワラ細工の民芸品を売っていた。一人から買うと別の婆サマたちから次々に自分のモノも買ってくれと差し出され少々困ってしまったことを覚えている。
 あれから四半世紀経過した今、当時の婆サマたちは多分 天国に行ってしまっていることだろう。ナンマイダ。センマイダww。
 (KODAK KR64)
2012年8月11日(土)
 攻防戦 (東田上)
 田上地区では、イノシシの減少に伴い被害も少なくなっている。そんななか、宇民さんの田んぼにイノシシが侵入した。この田は年間を通してトタン板で周囲を囲ったままにしていた。そのためトタン板が腐食しイノシシの侵入を許してしまったのだ。
 宇民さんは直ぐに腐食したトタン板を新しいモノに取り替え杭を打ち直し補強を行なった。さらにククリ罠も仕掛けたが、敵もなかなかシタタカで巧妙に罠を回避して行動しているようだ。
 写真右は、この田から少し離れた場所にあるサツマイモ畑だが、同一個体と思われるイノシシに侵入された。畑の持ち主がエキスパンドメタルの廃材を用いて囲ったが隙間があり完璧ではない。
2012年7月5日(木)
 100頭目 (東田上)
 横井出の山道沿いに設置していた宇民さんのククリ罠に中型のイノシシが掛かった。70歳を過ぎてからイノシシ猟を始めた宇民さんにとってこのイノシシが記念すべき100頭目となった。田上地区でも今年はイノシシが減っていて宇民さんによる捕獲は今年の1月9日以来、実に半年ぶりだ。
 イノシシ猟も最近では箱罠が主流となっていて多頭捕獲も珍しくはなくなったが、宇民さんの場合、9割以上がククリ罠による捕獲であることを考えると100頭という数字には重みがある。

 美馬市脇町地区内における本年度のイノシシ有害捕獲数は、このイノシシで77頭目ということで、昨年より大幅に減少しているようだ。


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2012年7月4日(水)
 箱罠
 朝は、雲一つ無い青空が拡がった。午前9時前から、新しく入手したコンデジの試し撮りを兼ねて黒北方面へ出かけた。横井出の山道沿いに仕掛けられた宇民さんのククリ罠の周辺にはイノシシがやって来た気配は全くない。
 黒北にある新田さんの箱罠はトビラが落下していたが、内部に盛られた米ヌカの山に目立った変化は見られない。タヌキなどの小動物による可能性がある。箱罠が設置された直ぐ側にはキノコが群生していた。
 黒北谷沿いの山道を下っていると、異様にハエが飛び回っていて、その先の道路上に小動物の腐乱死体が転がっていた。以前、ここではタヌキの死体が転がっていたが、今回は腐敗が進んでいてよく分からないが、足の形はタヌキではなく猫のようにも見えた。
 
( nikon coolpix P7100)
2012年6月23日(土)
 樹上の廃墟
 黒北の山道の脇にあるスズメバチの古巣である。何年も前からこの下をよく歩いていたのだが、最近までこの巣の存在に気付かなかった。シュロの木の樹上5〜6メートルの高さにあり巣のサイズは50p程ある。新田さんも最近まで知らなかったらしい。
 巣はキイロスズメバチのもので、黒北谷には以前、別の場所で同じような大きなサイズの巣が2箇所あったのを確認しているがいずれも蜂が去ってしまった後の古巣であった。
 最近、蜜蜂を飼う人が随分と増えていて田上地区内にも数多くの巣箱が置かれている。養蜂家にとってスズメバチは蜜蜂を襲う厄介者で、スズメバチ対策としてペットボトルを用いた捕獲器などが使われることもある。黒北谷の砂防ダムの上にも巣箱が置かれていて、点検のためにアルミ製のハシゴを積んだ軽トラックで山道を登って来たNさんと出会い話を聞いた。
 Nさんによると、最近はライバルが増えた上、蜜や巣箱などの盗難が増えているという。
2012年6月20日(水)
 イノシシ捕獲 (田上地区 黒北)
 昨日の台風4号、首都圏では大きな被害があったようだが、田上地区は直撃を免れたため多少風雨は強かったものの目立った被害はなかった。
 午前9時頃から横井出の山道を通って黒北方面へ出かけた。黒北のスダチ畑の先にある新田さんのククリ罠に中型のイノシシが掛かっているのを発見。直ぐに新田さんに連絡を入れ到着を待った。


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 トマコ 登場 (田上地区 黒北)
 新田さんが到着するまでの間、少し戻って山道を歩いていると、20メートル位先にトマコ(いたち)の姿を見つけた。すぐさま何枚かシャッターを切ったが、相手もこちらに気付いたらしく直ぐに道端の草むらの中に姿を消した。野生動物は台風明けはもちろん、大雨の翌日などには、行動が活発化するように見える。
 この付近では6年前(2006年7月)に同じように姿を目撃している。
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 (APS-Cデジタル 300oフルサイズ換算値 トリミング)
2012年6月17日(日)
 幻の100頭目


オフライン
バージョン
 東田上の横井出用水路周辺の山に仕掛けてあった宇民さんのククリ罠に久々に中型のイノシシが掛かったが、残念なことに逃げられてしまった。
 田上地区では今年になってイノシシの数が減っているが、最近になって真竹のタケノコを食い荒らした跡を目にすることがあり、ちょうどその場所付近に仕掛けておいた宇民さんの踏み込み式のククリ罠に中型のイノシシが掛かったのだ。罠は山の斜面に設置されていて掛かったのは昨夜らしい。

 山道から宇民さんと一緒に、数メートル先のイノシシを見上げていたところ、突然イノシシが斜面を走り降りるようにこちらに向かって突進し、その勢いで罠のワイヤーが切れてしまったのだ。おそらく同様の行動を何度も繰り返していたイノシシも、突然自由になったことに驚き、右前足を捕らえた罠一式を引きずったまま、転がるように猛スピードで宇民さんの横をすり抜けそのまま山道下にあるヤブの中へ走り込んでしまった。

 宇民さんはこれまでに99頭のイノシシを捕獲していて、今回捕獲できれば記念すべき100頭目となっていただけに残念ではあったがイノシシに体当たりをされなかったのが幸いだった。
2012年6月2日(土)
 黒北散策
 午前中、久しぶりに横井出の山道を歩いて黒北方面へ出かけた。田上地区でも今年はイノシシが減っていて人家近くでは ほとんど気配がない。黒北では以前よりは少ないものの足跡や掘り返した跡が見られる。山野では、野生化した桑の実が熟していてカラスや小鳥たちの餌となっている。桑の実はイノシシも食べるため、この時期になると放棄された桑畑などへ出没することがある。
 黒北のスダチ畑の側の山道で白猫を発見。カメラを構えたまま動かずにいると猫はこちらを警戒しながら近づいてきたが、カメラを下ろした瞬間、飛び跳ねるように草むらへ走り込んでしまった。この猫は、山に入るのが好きなようで以前にも見たことがある。→→→クリック
2012年5月29日(火)
 二ホンジカ駆除
 新田さんが仕掛けておいた赤谷地区のククリ罠に中型のニホンシカが掛かった。場所は川沿いの雑木林の中で辺りには古い水田跡地が点在している。美馬市脇町地区ではイノシシと共にシカやサルも有害駆除の対象となっているため新田さんが銃で処理し猟友会会長による捕獲確認を受けた。
 脇町地区では昨年大量に捕獲した反動からか、今年のイノシシの有害駆除数は昨年より少ないペースで推移していて現在57頭に留まっている。シカに関してはほとんど捕獲されておらず、今日捕獲したシカが2頭目になるようだ。

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2012年4月23日(月)
 補助金詐欺と禁止猟法
 長崎県対馬市でイノシシ駆除に関係した2件で合計5人が書類送検された。

 ■1件目は禁止猟法である犬に噛みつかせる方法でイノシシ7頭を捕獲し、そのうち6頭を狩猟免許を持った猟友会会員に譲り共謀して捕獲補助金を不正受給したというもの。この件では、イノシシを捕獲した男(54歳)は鳥獣保護法違反と詐欺の疑い、不正受給申請を行った猟友会会員(74歳)は詐欺の疑いでそれぞれ書類送検された。

 ■2件目は、他人の仕掛けた罠に掛かっていたイノシシ2頭を盗んだ2人の男(37歳と29歳)が知人の猟友会会員(70歳)を通じて不正受給の申請を行なった疑い。未遂に終わったが、イノシシを盗んだ男2人は窃盗と詐欺未遂、2人の依頼を受けて補助金申請を行った猟友会会員は詐欺未遂でそれぞれ昨年の11月に書類送検されていたことが発表された。

 対馬ではイノシシの有害駆除に対して1頭1万円の補助金が支給されている。残念なことに、今回の事件では、主犯とは別に、いずれも猟友会会員が関与している。
 ところで対馬では島という特殊性も関係していることもあって【イノシシの所持又は持込みの禁止等に関する条例施行規則】というものがあって厳しく管理されている。
                                    ※

 さて、今回、問題となった犬に噛みつかせる方法による猟は、平成14年度より「禁止猟法」とされた。これに関しては、動物虐待であるためと思われやすい。まぁ、そういう側面も少しはあるかもしれないが本質は少し違っている。

 この場合、問題になるのは、あくまで犬のみによる猟であるということだ。銃猟師が連れている猟犬が噛んでしまったというような場合などは別とされている。
 通常、狩猟を行うには狩猟者登録をしなければならない。この登録には狩猟免許を必要としている。狩猟免許には銃猟、罠猟などがあるが種類に応じてそれぞれ法定猟具が細かく規定されている。つまるところ狩猟免許とは法定猟具を用いて狩猟を行うことができるという資格に他ならない。ところが、犬は法定猟具ではないため、犬のみを用いて噛ませて捕獲する猟は狩猟法の対象にならなかった。そのため平成14年に「禁止猟法」として新たに追加されたという経緯がある

 ※参考  鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律

        鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則
2012年4月17日(火)
 イノシシ捕獲 (大谷地区)
 大谷地区に設置してある新田さんの箱罠に中型のイノシシが入った。捕獲作業は午後4時頃から開始し、新田さんが数メートルの距離から銃による止めさしで処理した後、有害駆除の確認を受けた。
 美馬市のイノシシ有害駆除が始まって今日でちょうど半月が経過した。脇町地区内におけるイノシシ有害駆除数は1日1頭のペースで増えていて、このイノシシで16頭になった。
2012年4月9日(月)
 ワラビ採り (東田上)
 今日は、久しぶりに暖かい一日だった。午後3時過ぎから、今年になって初めてのワラビ採りに出かけた。西日のあたる山の斜面には既に大小のワラビが顔を出している。
 所々にイノシシが掘り返した跡がある。この辺りを生活圏にしている個体がいるようだ。ワラビの生えている斜面の直ぐ下にはイノシシ道があって随分前から宇民さんがククリ罠を設置しているが、相手もシタタカでそう簡単には掛かってくれない。斜面を歩いていると足元に白骨化したタヌキらしい骨が転がっていた。
 
(本日午後3時40分〜4時5分に撮影)
2012年4月6日(金)
 イノシシ2頭捕獲 (大谷地区)
 大谷地区に設置された新田さんの箱罠に親子のメスのイノシシが入った。新田さんの今期有害駆除の第一号となったこの母親のほうは最近ではかなりの大型だ。猟期中は脇町地区でもイノシシが少し減ったという話をときおり耳にしていたが、大谷地区のような山間部にはまだ大型が残っているようだ。この時期のオスは痩せていることが多いが、メスはまだ脂肪が付いていて太っている。同時に捕獲された子供は昨年に生まれた個体だろう。
 箱罠は、道路脇の竹藪に設置されていて近くにはイノシシの掘り返した跡も残っている。。
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2012年3月18日(日)
 平成23年度「わな猟免許所持者技術向上講習会」
 本日、午前10時から徳島県及び県猟友会による、ワナ猟免許所持者に対する技術向上を目的とする講習会が開催された。県内では3箇所で開かれていて、今日は写真の三好市三野町の他に阿南市桑野町でも同時に開かれている。また、名東郡佐那河内村では先週の11日に既に終えている。参加資格は、ワナ猟免許取得後3年程度までの比較的経験が浅い人たちを対象とし、会場によって事前に受講申し込みを受け付けた30又は50名限定となっている。

 県北部会場では三好市三野町の総合運動公園で開かれ約50人が参加した。集合場所となった体育館2階の会議場では配布されたテキストに沿って、午前10時から徳島県猟友会副会長の西村友治氏による講義が行われた。およそ1時間程で講義を終え、午前11時頃から早めの昼食を済ませ、11時50分から、建物のすぐ前に拡がる河川敷へ出た。

 今日は、あいにく朝から天気が悪く、昼頃になっても霧雨が降っていたため河内谷川に架かる橋の下を実技会場とし、そこで各自、配布された塩ビパイプやワイヤーなどの材料で押しバネ式のククリ罠を組み立てた。その後、講師2名(田村兼雄さん、野口安雄さん)が地面に穴を掘り、それぞれ自らのやり方でワナ設置の実演を行った。
 同じタイプのククリ罠を用いても、トリガー部や実際の仕掛け方には色々な方法があり、2人の講師でも細部ではかなりの違いがあった。
 講習会は、予定されていた時間より かなり早く進行し、午後1時10分頃に終了、そのまま現地で解散した。

      ※講師 ( 西村 友治 ・ 川窪 憲治 ・ 野口 安雄 ・ 田村 兼雄 ・ 武田 秀雄 ・ 小原 秀吉) 敬称略
2012年3月15日(木)
 イノシシ2頭捕獲 (田上地区 池の奥)
 イノシシ猟期の最終日である今日、2頭のイノシシが捕獲された。場所は池の奥の吉田家から少し登った山の斜面にある水田跡地の側を通る古い山道。
 新田さんが仕掛けておいた踏み込み式のククリ罠2箇所に親子と思われる大小2頭のイノシシが掛かっていた。二つの罠の距離は数メートルしか離れていない。更に20メートル手前には箱罠が設置されていて、ここでは今までに数多くの捕獲実績がある。
 今回、ククリ罠に掛かったのは55Kgと25Kgのメスのイノシシで、行動を共にしていて次々に掛かったのだろう。
 新田さんが銃による止めさしで処理し台車に乗せて搬出した。

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2012年3月11日(日)
 イノシシ捕獲 (田上地区 黒北)
 場所は黒北にある山、国見丸の斜面である。東向きの斜面であるが、谷に面しているため薄暗い。新田さんが此処にククリ罠を仕掛けたのは3月3日であったので罠設置後8日目で捕獲となった。
 イノシシは昨年生まれたと思われるメスで小型だがよく肥えている。新田さんがリング状にした細いひもをイノシシの首に架け後ろ脚を掴んで用意した米袋に入れて生け捕りにした。小型のイノシシは後ろ脚を掴んで逆さに吊ると抵抗出来ないのだ。
 この近くには、大きな足跡があったので、大物が期待されただけに少し残念だ。イノシシの猟期もあと僅かになってしまった。少し間をおいて有害駆除が始まるので、狙っていた大物の捕獲はとりあえず来月以降へ持ち越しとなった。

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2012年3月11日(日)
 餌による誘導
 箱罠は餌で誘導して捕獲するために、常に餌を補給しておく必要があるが、ククリ罠 はイノシシの通り道上でイノシシが足を置きそうなポイントを選んで設置するために通常は誘導用の餌を必要としない
 もちろんハンターによって、やり方はそれぞれ違っていて箱罠をメインとしている新田さんは、以前からククリ罠に対しても誘導用の米ヌカを用いていた。
 写真は、横井出に設置された宇民さんのククリ罠だ。イノシシの狩猟期間があと数日と迫っているためだろうか罠の前後に従来使用しなかった誘導用の餌が撒かれていた。 
 (本日午前9時30分撮影)
2012年3月6日(火)
 イノシシ捕獲 (田上地区 黒北)
 黒北で新田さんのククリ罠に中型のイノシシ(推定30Kgメス)が掛かった。場所は黒北にある廃家電跡地にあるヌタバ近くの茂みの中。今回は残念ながら現場へ同行できなかった。

 
(写真は新田さんが撮影、まるで自分が仕留めたような顔をしている新田さんちのコロ)
2012年3月2日(金)
 イノシシ北上中
 先月、秋田県湯沢市で70キロのオスのイノシシが捕獲された。秋田では今まで生息していなかったということで、これが県内初の捕獲となった。捕獲したのは狩猟歴47年のマタギの菅詔悦さん。イノシシを目撃してから1カ月かかって仕留めたそうで、初めての獲物ということもあってか、「クマより手強い」と語っているそうだ。
 イノシシは関東以西、特に西日本に多く生息している。北へ行くほど少ないが、近年では山形や岩手でも捕獲されていただけに秋田での捕獲も時間の問題ではあった。

 ところで、当サイト(イノシシ駆除レポート)に対しては全国から多くのアクセスがあるが、秋田と青森からのアクセス数だけは著しく少ない。イノシシの生息数とアクセス数がリンクしているのだ。
2012年3月1日(木)
 横井出〜黒北谷 (田上地区)
 午前10時過ぎから横井出の山道を通って黒北方面へ出かけた。昨日の朝に積もっていた雪は奇麗に消えていて日陰にもほとんど残っていない。山道の途中、木々の間から下の谷沿いの道を走る新田さんの赤いジムニーが見えた。黒北に仕掛けてある罠の見回りの帰りらしい。雨や雪が降った翌日などのように天候の変化があるときにイノシシの動きが活発になることを多くのハンターは経験的に知っているのだ。
 黒北谷沿いの道端には所々にイノシシが掘り返した跡(写真矢印)が見られた。数は多くないがイノシシが動き回っているようだ。横井出の一部でもイノシシが山道に堆積した枯れ葉を鼻で動かしたような跡が残っている。宇民さんが集中的に罠を仕掛けている場所と重なっているのだが掛からないところを見ると、うまく罠をすり抜けているのだろう。
2012年2月24日(金)
 ククリ罠の設置 (池の奥)
 新田さんが池の奥へククリ罠を仕掛けに行くというので同行した。途中、以前から置いてある新田さんの箱罠に思いがけず中型のイノシシが入っていた。捕獲作業は、罠の設置作業を済ませてから行うことにして予定どおり山へ入った。
 この一帯は古い農地跡で急な斜面に石垣が組まれていて朽ち掛かけた耕耘機の残骸が残されている。イノシシの糞や足跡も僅かだが確認できた。さらに上の方の植林地の中には崩れた炭焼き場の跡もある。その側には当時使用されていたと思われるヤカンが1個転がっていた。
 午前9時半過ぎから昼頃までの間に、新田さんは自然木の反発力を利用した跳ね上げ式の罠を1箇所と押しバネを用いた踏み込み式のククリ罠を2箇所設置した。
 罠の設置を終えて再びイノシシの入っていた箱罠まで戻り捕獲作業を開始した。→→→クリック
2012年2月20日(月)
 クランク式
 箱罠の扉を落下させる機構には、ワイヤー式が多いが、クランク式もある。
●ワイヤー式は、檻の内部に張ったワイヤーをイノシシが引っかけることにより扉のストッパーが外れるようになっている。構造部品が簡単で、現場に出没するイノシシのサイズや頭数に応じてワイヤーの高さや張り具合を自由に設定することが可能である。
●クランク式は、箱罠の内部に設けられた鉄製のバーを回転させることにより箱罠上部に取り付けられた扉を支えていたクランクが作動し扉を落下させる。この方式は構造部品が多くなるうえ鉄製のバーに対して警戒心を持たれる可能性があるが、繰り返し必要となる扉の再セット作業はワイヤー式よりも簡単である。
(写真は宇民家の裏に設置されたクランク式の箱罠)
2012年2月11日(土)
 ククリ罠
 先日、TVのドキュメンタリー番組でロシアのアムールトラの特集が放送されていたので観た人もいるだろう。
 映像では、保護活動の一環として追跡用の発信器を取り付けるための一時捕獲用としてワイヤー製のククリ罠が用いられていた。 放送された映像の中には、ククリ罠の設置状況や作動シーンなどもあった。罠の詳細までは解らなかったがスプリングを用いた踏み込み式で、イノシシ捕獲などで使用されているのと同じ方式のようだ。
 アムールトラはトラの中では最大種で雄の成獣は全長3メートル70センチにもなるそうで、さすがにワイヤーの太さは、6ミリを超えているように見えた。ワイヤーが締まりすぎないようにストッパーが施されているらしいが、それでも捕獲された写真を見るとかなり罠のワイヤーが脚に食い込んでいて、罠を外した状態でもワイヤーの跡がクッキリ映っていた。
 日本でも、ツキノワグマなどで発信器を付けるために捕獲することはあるが、ククリ罠を目の敵にしている我が国のツキノワクマ保護団体では多くの場合筒状タイプの捕獲器などが使われていてククリ罠を使用することは無い。まぁ、国民性と言ってしまえばそれまでだが・・・
2012年2月9日(木)
 不審死 (黒北谷)
 久しぶりに黒北谷川に沿った山道を通って黒北の廃家電跡地まで出かけた。山道を歩いていると、道端にタヌキの死体が2頭転がっていた。死体は約10メートル離れた場所で、片方は内蔵を、もう一方は脚を動物に喰われ一部骨が露出した状態になっていた。2頭のタヌキは共に成獣だが少しサイズに差がある。
 今回のように同時に2頭が死んでいるような場合、まずは交通事故が考えられるが、この辺りは車の通行はほとんどなく、交通事故とは考えにくい。死因としては人為的、あるいは猟犬などによる咬傷なども考えられるが、結局よく分からない。
 黒北のスダチ畑の側では真新しいイノシシの足跡が見られた。近くには新田さんの箱罠があるが、双眼鏡で確かめた限りでは扉はセットされたままで落下してはいない。
2012年1月28日(土)
 イノシシ捕獲 (田上地区 黒北)
 昼前に新田さんから「黒北に設置しているククリ罠に中型のイノシシが掛かった」と連絡があり、捕獲作業に同行した。連絡を受けて新田さんの知人の罠猟師のGさんもやって来た。現場は古い農地跡で今は竹藪になっている。ここでは、昨年の秋に70キロクラスの大物(捕獲記録写真20111001Bを参照)を仕留めている。
 
 イノシシの後ろ脚に掛かったワイヤーが辺りの竹に絡んで行動範囲が狭められていた。罠猟師のGさんがイノシシの上顎にロープを架け、用意した槍による止め刺しで処理した。メスのイノシシで少し痩せているので40キロ位だろう。

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2012年1月27日(金)
 餌の補給 (池の奥の箱罠)
 池の奥には、新田さんによって2個の檻(箱罠)が設置されている。昨日、吉田家の上にある檻に小型のイノシシが入ったらしいと連絡を受けた。今朝7時過ぎ、捕獲作業を行うために新田さん、尾島さんらと共に現地へ向かった。

 新田さんの運転する赤いジムニーに同乗して細い山道を登り、檻のすぐ手前で車を降りた。檻のある場所は山道より少しばかり小高くなっていてすぐには全体がよく見えない。檻の側まで行ってみると扉は閉まっていたもののイノシシの姿は無かった。扉の外には動物の糞が崩れた状態で3個確認されたが、イノシシのものではなさそうだ。檻の内部にもイノシシらしき足跡は見あたらず、どうやら犯人はタヌキのようだ。

 捕獲は空振りに終わったが、タヌキ対策として新田さんは扉落下用のトリガーワイヤーを少し高めの地上35pに設定した。こうすることによってタヌキがワイヤーに掛かりにくくなるのだ。
 扉の再セットを済ませた後、持参した餌を檻の内外に撒いた。今回は米ヌカと共に飼料用のトウモロコシも追加した。

 現地で新田さんらと別れ、久々に池の奥谷へ下りてみた。→→→クリック
2012年1月25日(水)
 捕獲作業 (池の奥)
 今朝、我が家周辺でも外気温は氷点下3度まで下がり寒い日となった。昨夕から断続的に降っていたために木々はうっすらと雪を被っている。
 午前7時過ぎから新田さんの檻に入っていたイノシシの捕獲作業を行うというので同行した。今日の日の出時刻は午前7時4分であるため銃を使用することは可能ではあったが、イノシシが小型であるため刃物による止め刺しに切り替えた。現場へ同行した尾島さんが檻のメッシュ越にイノシシの前足を素早く掴んでおいて新田さんがハンティングナイフで仕留めた。捕獲作業の記録後、久しぶりに黒北谷を遡り横井出の山道を歩いてみた。
 早朝のうえ天候がすぐれないために、空は灰色で写真の発色も冴えない。
    
(写真右端は、捕り物作業の見物にやって来た西條さんちのヤジウマ犬)
2012年1月24日(火)
 小型イノシシ (池の奥)
 寒気の影響で東京でも積雪の影響が出ているようだが、田上地区でも朝から雪花が舞っていて寒い。幸いにも積もってはいないが明朝には路面が凍結しそうだ。

 午後2時過ぎ、新田さんから池の奥の箱罠に小型のイノシシが入っているという連絡があった。仕事先にいるため現場の確認が出来ないようなので、とりあえず一人で行ってみた。檻は西條牧場のすぐ上にあり、車を止めようとした瞬間、フロントガラス越に低く滑空するノスリの姿が視界に飛び込んできた。ノスリはそのまま少し離れたクヌギの枝に留ったが、予想どおり車を降りようと扉を開けた途端、飛び去ってしまった。

 イノシシは15キロ前後に見えた。檻の中には餌としてヌカが撒かれているが雪のため水気を含みペースト状になっていて近づくと興奮したイノシシがそれを飛ばしながら突進してくる。
     
(写真左は檻のすぐ側にある山の神、写真右はフロントガラス越しにシャッターを切ったノスリ 午後2時40分頃撮影)
2012年1月22日(日)
 イノシシ捕獲 (田上地区 池の奥)
 イノシシの捕獲数が多くなると大型のイノシシが減ってくる。これは比較的若いうちに捕獲されてしまうからだ。田上地区でもこうした傾向にあって駆除の中心となる人家近くでは50Kgを超えるイノシシは少なくなっている。
 池の奥は集落から離れていて周囲が山や谷に囲まれているためか、40〜50キロクラスのイノシシの捕獲が比較的多い。今回、捕獲されたイノシシも53Kgの若いオスで、足のサイズが大きくしっかりしている。→→→クリック
2012年1月9日(月)
 イノシシ捕獲 (田上地区)
 東田上東部の市道に沿った山の斜面に仕掛けられた宇民さんのククリ罠に小型のイノシシが掛かった。ククリ罠は3箇所あり、設置してからは1カ月くらい経つ。イノシシは掛かってから2〜3日経っているのか、周辺の土を掘り返した跡がまるで塹壕のようになっていた。

 いつものように吉村さんがリング状のワイヤーをイノシシの首に架けて動きを封じておいたところを宇民さんが槍を使って止め刺しで処理した。
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2012年1月3日(火)
 イノシシ2頭捕獲 (田上地区 黒北谷)
 黒北谷沿いの古い水田跡地に設置してある新田さんの2つの箱罠にそれぞれメスの小型イノシシが掛かった。
 今までも度々捕獲実績のある黒北の水田跡に設置された古い箱罠に1頭、さらに谷川の下流に設置された箱罠に1頭が入っていた。いずれも20Kgに満たない個体で昨年春から夏に生まれたイノシシだろう。
 新田さんが銃による止めさしで処理し、同行した尾島さんが回収した。
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2012年1月2日(月)
 イノシシ捕獲
 吉村さんから、上ノ原地区の道路沿いに設置されている箱罠に小型のイノシシが入ったという連絡を受け現地へ向かった。
 箱罠は八朔畑の中に置かれていて、道路から3メートル程の距離にある。箱罠のメッシュには通常は100o角が使用されるが、この箱罠では、より広い150o角が使われているため、体当たりをするとイノシシの顔が長く突き出てくる。
 用意した手製の槍で止め刺しを行ったがイノシシの勢いが強く、アルミパイプを用いた槍の柄が大きく曲がってしまった。

 
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