地中にある根などを求め、鼻を使って大きな穴を掘る。

イノシシといえども、強靭なツル性植物に足をとられてよろけることもある。

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 イノシシは植物質を中心とした雑食性の動物である。山野では、葛などのでんぷん質の根を食べることが多く、かなり深い穴を掘ることがある。

 山肌に木々が少ない場所ではススキや葛(クズ)などが茂りやすく、更に木々が少ないために表層の崩れが生じやすい。こうした場所では、植物の根が自然に露出することもあり、効率的に餌を摂れるのではないかと考えられる。
 
 田上地区のイノシシは、秋には栗やどんぐり、春にはタケノコが重要な餌になっているようである。梅雨時になると、山道などでミミズなどを探しながら湿った土を掘り返して歩いた跡がよく目に付く。

20070728___20081007

冬枯れの山肌を一列になって
進んで行くイノシシの家族