●今では都市部でも、比較的 目にすることが多くなってきたチョウゲンボウであるが、1980年以前には都市で見かけることは さほど多くはなかった。本来は自然の岩場などを営巣場所とするチョウゲンボウが鉄骨やコンクリート製の人工建造物を巣場所とすることによってその生息域を都市部へと拡大し始めたのは1960年代半ばから1970年代初めだと言われている。
●神奈川県横浜市の小机町では、私自身が1984年に巣を発見してから3年連続での営巣記録がある。これが神奈川県内での初営巣記録らしく、当時の読売新聞の横浜版(1986年6月11日)に私の撮影した写真と共に掲載されている。その後も1991年まで5年間、毎年 巣立ち頃になると出かけて行って観察を続けた。
小机町にある巣は地上5〜6メートルの高さにあるが、地上からの観察は巣を見上げるかたちになり、内部の底のほうは見えないため、年毎の正確な産卵数などはわからない。誕生したヒナがある程度成長して初めてその姿が観察可能となる。したがってここでの記録は巣立ち前後の時期に偏っている。

20051218    20070803


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●確認したヒナの数は次のとおりである。
このデータはあくまで私が確認出来た範囲のものであるから実際はこれより多かった可能性は十分にある。

1984年  ( 2 羽 )
1985年  ( 4 羽 )
1986年  ( 2 羽 )
1987年  ( 2 羽 )
1988年  ( 3 羽 )
1989年 
(未確認)
1990年  ( 1 羽 )
1991年  ( 2 羽 )

飛翔

巣立ち

捕食 交尾

親鳥が運んできた獲物のスズメを食べる4羽のヒナたち 。この年は観察した中でもっともヒナの数が多かった。( 1985年6月5日撮影 )

( 掲載写真は全て小机にて 1984年〜1991年に撮影したもので構成しています。)

巣の中で親鳥からの餌を待つヒナたち
( 1985年6月5日 )

1984−6−4

1984−6−5

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