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(横浜市小机)

チョウゲンボウ 営巣と繁殖の記録

巣立ち

●巣立ったヒナはまだ飛翔能力が低く、自分では餌を捕ることが出来ないので巣の近辺で過ごすことが多い。その間は親鳥が餌を運んできて与える。

●巣立ち直後はヒナにとって非常に危険な時期である。橋梁の巣穴は鶴見川の堤防上から僅か数メートルの位置にある。そのため往々にしてヒナが地面まで降りてきてしまう。地上には犬やネコなどの敵がいないとも限らない。しかし何といっても彼らにとって最大の敵は人間である。巣場所が川沿いにあるため残念なことに巣内のヒナを釣竿でつついてみたり、巣をめがけて空き缶を投げ入れたりする心無い人間もいた。

●そういうわけで当時ここでの観察、撮影、特に巣の撮影には非常に神経を使った。巣からかなり離れた河川敷の草むらから、カムフラ-ジュ用のカバーをかぶせたカメラをリモコン操作してシャッターを切っている。野生動物撮影時に行なうカムフラージュは通常、被写体に対するものだが、ここでの対象は人間であった。出来る限り人目につかないように撮影することが最も重要なことであった。

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20051218

巣立ちの直前、直後は しきりにはばたき
練習を繰り返す。

地上へ降りてしまった巣立ち直後のヒナ。

ハヤブサ科のチョウゲンボウは他のワシタカ類に
比べて眼が大きい。

橋桁の隙間はヒナにとって最も安全な場所。

1990-5-31 撮影