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( 徳島県美馬市脇町田上 )


イノシシ駆除レポート

イノシシ捕獲用罠の設置方法

※平成19年4月からは、輪の直径の規制やワイヤーの太さの規制とともに、よりもどしや締め付け防止金具などの装着が義務づけられている。(右の写真は規制前に撮影))

●罠猟を行なうには、狩猟免許( 網.わな猟免許 )が必要であった。宇民さんは70歳になってからチャレンジし取得した。同時期に取った人の中では最年長だったという。 《 平成15年から従来の甲種免許の名称が(網.わな猟免許)に変更された。》が、現在は更に罠猟と網猟に分けられている

【 罠猟の狩猟免許 】



●宇民さんが使用する罠は、脚罠(ククリ罠)である。これはイノシシの通り道に適当なサイズの穴を掘り、その上に先端をリング状にしたワイヤーをセットし、その中を踏み込むことにより罠本体パイプに圧縮内蔵されたコイルスプリングが一気に飛び出しワイヤーで脚を縛る構造だ。このときワイヤーの反対側は、頑丈な立ち木などに縛っておく必要がある。

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http://www.geocities.jp/tatorutan/inokujyo/

【LAST UP DATE 20101009】

【SINCE 20051115】

踏み板の工夫考案

●ククリ罠のスプリングは引き金となるピンで固定されている。このピンを作動させるための踏み板を独自に工夫している。ピンと四角い金網をナイロン糸で扇状に繋ぎ、更にその上に中央部から放射状に切り込みを入れたトタン版をかぶせるようにセットし、周囲を竹串で固定するのだ。こうすることによってそれまでより誤作動などによるカラ打ちが減り、ヒット率がかなり向上したという。(下の写真)

罠の補修や自作による経費節減

★宇民さんが使用していたククリ罠★

●罠の種類やメーカーはいくつかあるが、宇民さん使用の罠は O社製の押しバネ式のトラップである。罠の主要部品のスプリングは運が悪ければ一度の使用で伸びて使い物にならなくなることもある。このメーカーからは罠用の各種補修用部品類も販売されている。
それらを用いて罠全体の自作も行なっている。こうすることによって経費が40%ほど節減できると言う。出来るだけ費用をかけずに効率よく捕獲駆除する。これが宇民さんのモットーである。

★切り込みを入れたトタン版を金網の上にかぶせる。

★ワイヤーの下に網とトタン版をセットする。

箱罠の設置について

●イノシシ捕獲に用いられる箱罠(檻)はあまり熟練を要せず、また捕獲後の処理にククリ罠ほどの危険を伴わないのでよく使われる。反面、設置場所が限られることや、檻の価格が決して安くないのが難点である。宇民さんも自宅の裏に設置していてこれまでに成果をあげている。
(詳しくはこちらから⇒⇒⇒)

参考写真 (城山地区に設置されたもの)

捕獲後の処理について

●ククリ罠猟の最大の仕事は罠にかかったイノシシの仕止メ作業である。古くから一般的に行われているのは心臓か肺を突く(止め刺し)である。獲物が大物である場合には非常に危険な作業になる。
( 詳しくはこちらから⇒⇒⇒)

★罠の設置場所には
設置者の連絡先などを記したプレートを付けなくてはならない。

★狩猟者が携行することになっている「鳥獣捕獲許可証所持者」の腕章。