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●田上(タネイ)地区は、徳島県北部の美馬市脇町にあって背後に讃岐山脈、前方に吉野川を見下ろす河岸段丘の上に位置する。地区は新町谷川で東西に2分され、それぞれ東田上、西田上から成る。1997年に開通した四国縦貫道工事のために地区外に移転を余儀なくされた4戸を含めピーク時の34戸から、現在では28戸に落ち着いている。ほとんどが兼業農家である。市の中心部( 旧脇町 )までは車で10分程度の距離にあり美馬市全体から見ても特に山間部というわけではない。

●このように比較的市街地に近い地域でありながらイノシシの出没数が多いのは田上地区の背後に全く人家の無い山間地域がかなり広範囲にポッカリと残されているためでないかと考えられる。この辺りの5万分の1程度の地形図を眺めて見ればよく理解できると思う。

【 田上 地区について】


( 徳島県美馬市脇町田上 )

http://www.geocities.jp/tatorutan/inokujyo/
ik_tanei/ik_tanei.html

【LAST UP DATE 2005____】

【SINCE 20051115】

【 東田上 地区の北部 】

●赤マルで示した箇所は宇民さんがククリ罠でイノシシを捕獲した場所、黄色のマルで示した箇所は檻の設置場所を表す。それぞれの捕獲時の記録写真は(トップページ)からのリンクページを参照。

イノシシ駆除レポート

Copyright (C) 2005 Satoru Fujimoto

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●現在、田上地区にはイノシシ猟をしている人が西田上、東田上にそれぞれ1人ずつ居る。その1人が宇民正儀さんである。銃を持たず、駆除のみを目的とした罠猟である。自宅のある東田上の農地周辺に集中的に的を絞ることでかなり効率的に駆除の成果をあげている。そのノウハウを吸収すべく近隣町村から視察に訪れる人もいるほどである。

●イノシシ被害対策は費用対効果という点を無視できない。そこで収穫される農作物が高い経済性を持つならば話は簡単であり、電気柵や半恒久的なワイヤーメッシュ柵などを導入すればよい。しかし米などの一般的な農作物のイノシシ対策に対して高額な投資というのは現実的ではない。

●宇民さんの実践している、罠による駆除という方法は比較的安価で効果が大きい。ただ罠による駆除といっても、それはれっきとした「 狩猟 」であり、狩猟具である罠や獲物であるイノシシの行動習性についての知識や経験を必要とする。
( 捕獲用罠の設置方法を参照⇒⇒⇒ )

★ 90Kgの大物をトラクターで運び出す宇民さん。★
背景に見えるのは東田上観音堂と地区集会所
(2004年11月30日)

【トタン板を使用したイノシシ対策】

●イノシシの侵入防止対策としてよく使われるのがこのようなトタン板で農地を囲む方法。廃材が流用されることも多く安価で、イノシシの視覚遮断効果には有効であるが完全な防御効果は期待できない。多くの場合、特定の農地に侵入するイノシシの個体は限定される ので被害防止のための駆除は有効な手段である。


【 宇民さんのイノシシ猟 】