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( 徳島県美馬市脇町田上 )


イノシシ駆除レポート

イノシシの習性を知る

●くくり罠に限ったことではないが、狩猟には対象となる獲物との知恵比べの側面がある。したがって対象、ここではイノシシについての知識と行動習性の把握度の差が猟の成果を大きく左右する。場所を考慮せず、むやみやたらと罠を仕掛けてもそうそう獲れるものではない。実際、くくり罠は僅か直径20センチ程度のワイヤーの輪の中にイノシシが確実に脚を踏み込んでくれてこそ成功するというシビアなものである。(2007年から直径12センチ以下に制限された)

イノシシ駆除レポート

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http://www.geocities.jp/tatorutan/inokujyo/
ik_syuusei/ik_syuusei.html

【LAST UP DATE 20101009】

【SINCE 20051115】

イノシシの通り道

●イノシシは移動する時には同じ場所を通ることがある。彼らにも歩きやすいコースがあるのだ。野山をやみくもに歩き回っているわけではない。田上地区に生息する野生イノシシの自然状態での観察結果でも採餌の時以外の移動時には、同じ道を歩いているのを何度も確認している。
罠を設置するには、この道を探すことから始める。そして、この道を見つけるのはそれほど難しいことではない。偶蹄目であるイノシシの蹄は足跡が残りやすく、また体が大きいので下草が倒されたりするなど痕跡が残りやすい。

イノシシの食べ物

●イノシシは植物質のものを中心とした雑食性である。草木の根や実はもちろん、ミミズや昆虫、爬虫類などの動物質のものも好んで食べる。田上地区の山野では葛(クズ)の根を食べた跡をよく目にする。葛の根はデンプン質が多くイノシシの好物らしい。山中の栗や桑の実を食べている姿も目撃している。農作物では米、豆類、果実、芋類、たけのこまでありとあらゆるものが狙われる。特に収穫前の水田などでは稲穂を口でしごいて食べるだけにとどまらず稲をなぎ倒して被害を大きくしてしまうことも少なくない。

イノシシの巣

●イノシシのメスは一度に平均して4〜5頭出産する。田上地区で発情行動がよく見られたのは私の観察では2〜3月頃であった。およそ4ヶ月弱の妊娠期間を考慮すると出産は春の終わりから初夏であろうと思われる。イノシシの巣は浅くくぼみを付けた地面に枯れ草などを敷き詰め、上部はススキや笹で直径1.5〜2メートルのドーム状に覆われている。( 写真は東田上地区東部の山頂付近に造られた巣)

イノシシのヌタバ

●イノシシが水浴びをした跡。寄生虫を取り除くためだといわれている。(写真前方の樹木)には水浴び後、体を擦り付けた際に付いた泥が白くこびり付いている。(○印)

 ( 桑の実や栗やどんぐり類もイノシシが好んで食べる。 )

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