里山 フォトレポート シリーズ No.7

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( 徳島県美馬市脇町東田上にて撮影  2006年12月24日 )

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 カスミサンショウウオ(学名:Hynobius nebulosus )は近畿以西に棲息する代表的な止水性サンショウウオである。分布域も他のものに比べると比較的広いようだが、個体数は減少しているという報告もある。徳島県内では環境省による約30年前の調査では20箇所以上での棲息が確認されていた。
 田上地区でカスミサンショウウオの棲息が確認されたのは1979年(昭和54年)頃だと言われている。黒北を水源とし東田上へと続く農業用水路で発見された。そして翌々年1981年に、ここでの棲息が県内での最西端であるということにより、棲息域の用水路500メートルが当時の脇町(現在は美馬市)から天然記念物に指定された。

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カスミサンショウウオ
夜行性で小さな虫やミミズなどを食べる。繁殖期は12月〜3月頃、水田や用水路、流れの緩やかな沢などに産卵する。繁殖期以外は雑木林の落ち葉の下などで生活する。

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 カスミサンショウウオの大きさは普通70〜100mmくらいであるが、稀には150mmに達するものもいるという。ここに掲載した個体は115mmであったので少し大きめの個体ということになる。

 1980年代半ばに日本で一時期ブームになった同じ両生類であるウーパールーパー【アホロートル(Axolotl)】ほどではないが、よく見るとなかなか愛嬌のある顔をしている。
 カスミサンショウウオをペットとして飼育している人もいるようで、実際に販売もされている。インターネットのオークションサイトでも数多く出品されているようだが値段はそれほど高くはない。