大谷地区で農業を営むSさんから畑に出没するイノシシの銃による有害駆除を依頼され、現地へ向かう新田さんに同行した。イノシシは小型で、黄色い花を咲かせた《種子採取用のカブラ畑》に、ほぼ毎日姿を現わして人の姿を見ても逃げないらしい。今回も、今すぐに来て欲しいという連絡を受け急遽、出動となったのだ。
到着後、直ぐに、依頼人のSさん夫妻に案内され、銃で畑にいたイノシシを狙ったが僅かに遠すぎて射止められず、しばらく時間をおいて再び畑で狙ったが結局、この日に仕留めることは出来なかった。翌日も再び現れたという知らせを受け出かけたが、残念ながら現地到着後には姿を消していて、その2日後、三度目の出動でやっと仕留めることが出来たそうだ。
数頭の牛を飼育し農業を営むSさんの家は、「ポツンと一軒家」 というほどではないが、写真で見るとおり、周囲には一切の建物その他の建造物もなく広々として、行き交う人もいない。只、遠くに山がある のどかな場所である。
イノシシの出没するカブラ畑は斜面に造られ大きく湾曲した形状になっていて、かなり広い。今回は銃による有害駆除ということでかなり神経を使った。
【鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律】の第四章【狩猟の適正化】第一節に危険の予防について示された条文(第三十五〜第三十八条)があり、その第三十八条に《銃猟の制限》というのがある。
三十八条の@では、銃猟可能な時間帯を日の出から日没までと決めていて、これは暗くなってからは危険であるからやめなさい!という主旨だ。
三十八条のABでは、【発砲制限】を示していて、銃猟をしてはいけない場所や状況について書かれ、その中に建物も含まれている。
さて、今回、発砲にあたっては、前方にある依頼人Sさんの家(建物)を避けるため、右側にある小高い田の岸の方へ銃口が向くように水平角度をずらして狙っている。現場の畑が湾曲した斜面であるため、矢先は安土が十分に確保されているうえ実際の銃弾は遙かに手前に着弾する。安全性を十分に考慮した上、依頼人の了承の元での発砲であり全く問題はないと考えている。