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かつて大量の廃家電製品が野積みされていた場所には一本の大きな桐の樹があった。その樹は現場の中では少し小高くなった場所にあって、1995年頃にはまだ完全に根元まで見えていた。しかし、その2年後の1997年にはついに迫りくる廃家電の山に周囲を取り囲まれてしまって、その中に無残にも一本だけポツンと取り残されてしまった。樹は幹を保護するために途中までシート状のものが巻かれていて、これが更に痛々しさを感じさせた。写真を見比べると時間の経過と共に廃家電の量が増えていったことがよくわかる。
当時の騒動を象徴するような その樹も、もはや現地には残っていない。
放置された大量の廃家電製品からは油が滲み出ることもあった。
現地では、野焼きも日常的に行われていたようで辺りには絶えず煙が漂っていた。
1995年5月の焼却炉付近。ここから1997年にかけて猛烈な勢いで廃家電の量が増えてゆくことになる。
1997年6月14日撮影
( 写真・宇民さん提供 )