(←←←ZONE のTOPへ戻る)  photo by Satoru Fujimoto

 花見会を終えた夕方、宇民家ではこの季節恒例の御柱祭が行われたww。

 御柱祭(おんばしらさい)と言えば、長野県諏訪大社で6年に一度開かれる奇祭だが、なんと宇民家では、毎年、春になると家族総出で自宅横の畑の一画に長い檜の柱を立てる習わしが続いている。この行事、宇民家では十数年前からしばらくの間行われ、その後一時期衰退していたが数年前に突如、復活し再び行われるようになったという経緯がある。
 使用される御神木は数年前に宇民さんによって八屋敷にある自らの山から切り出され、運搬専用に特別に作られた車輪付きの台座を用い、曲がりくねった山道を滑らせて自宅まで運びこまれたモノである。樹はその後、丁寧に皮を剥かれ表面が滑らかに仕上げられた。
 御柱を立てる日は3月末から4月始めの週末が多い。当日には、一族から助っ人を召集し行われる。宇民さんの指示の元、まず下方を固定するボルトを差し込んだ後、それを支点としてチェーンブロックを用いて柱本体を少しずつ起こしてゆく。この時、助っ人たちは二手に分かれ柱の上部に結ばれたロープを引き、左右のバランスをとりながら柱を立ててゆくのだ。こうして柱が垂直になると、上部をボルトで固定し終了する。嘗ては、ここには3本の柱が立てられていたことがある。
 2012年4月1日、この日は、宇民さんの三女の家族が助っ人として駆けつけた。

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