里山 フォトレポート シリーズ No.15
(徳島県美馬市脇町東田上にて撮影 2009-6-23)
Sasakia charonda
タテハチョウ科 コムラサキ亜科
オオムラサキ属
日本の国蝶で、環境省の準絶滅危惧種に指定されている。
ここに掲載したオオムラサキ(オス)は、6月22日に宇民家の庭にフラフラと舞い込んできたものだ。
発見時には飛翔力が弱く、羽が全く傷んでいない状態だったようなので羽化してあまり時間が経っていない若い個体のように見える。
20090629
オオムラサキの幼虫はエノキを食草としている。すぐ近くに何本かの高いエノキがあることから、おそらくここで繁殖したものだろう。成虫になるとクヌギなどの樹液を吸うのだが餌場では、カナブンやスズメバチなどとの争いもある。
オスに比べてメスは一回り大型でキリギリス位の胴体を持つものもいる。このような大型の個体を羽を閉じた状態でつまむと、羽を開こうとする力強い蝶の動きが指先に伝わってくる。この力強さによるものかどうかは分からないが、アゲハ類などと比べるとオオムラサキは羽が痛んだ個体が目につく。しかし、これはオオムラサキの方が個体数が少ないために目撃までの時間経過が長くなりがちということも考えられる。
徳島県美馬市三島小学校では、児童たちが校庭にあるエノキをネットで囲い、その中でオオムラサキの幼虫を飼育し羽化させている。→→→
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