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里山 フォトレポート シリーズ No.6

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(徳島県美馬市脇町東田上にて撮影 2006〜2007)

 田上地区でも、春の終わり頃から秋にかけて見ることができる。とくに初夏の晴れた日にはピックイーと鳴きながら上空を旋回する姿をよく目にする。営巣数などはわからないが、田上地区内の山中でも毎年繁殖は行われているようである。

 餌は爬虫類や昆虫、小型の哺乳類(モグラやネズミ)等を捕まえて食べるが、数ではヘビやトカゲが最も多いようだ。田上地区内ではトカゲを掴んで飛んでいる姿を私は何度か目撃している。 秋の渡りのシーズンが近づく頃には、西田上の塩ガ峰の上空を数羽で舞うことがある。

 愛知県の伊良湖岬では秋に多くのサシバやハチクマなどの渡りが見られることで知られている。多いときには一日に千羽を超えるタカの渡りが観察できることもある。タカ渡りのシーズンには多くのバードウォッ チャーたちがサシバの渡りを観に集まってくる。

 もうずいぶん前になるが、私自身もこの季節に2度ほど伊良湖岬へ行ったことがある。何百羽ものタカが上昇気流を捕らえて次々に舞い上 がっていく様は《 タカ柱 》と呼ばれ実に壮観である。こうして一斉に南へ帰って行き、そして翌年の春から初夏の頃に再び渡って来るのである。

  サシバ (学名:Butastur indicus) は、本州以南に夏鳥として渡ってくる中型のタカである。日本で見られるワシタカ類の中では比較的 数も多く、それほど珍しい鳥では無い。
  しかしそれでも食物連鎖の上位に位置する猛禽類であるため 絶対数はそれほど多くは無く、絶滅危惧種に指定されている地域もある。
LAST UPDATE 20081003

20070420  

キヅタの絡まる枝に造った巣で抱卵中のサシバのメス

尾羽の美しいカラスくらいの大きさの中型のタカ。

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