photo by  Satoru Fujimoto


 本日午後、徳島県が今秋から導入するドクターヘリのデモフライトが美馬市脇町のホウエツ病院で行われた。ヘリの機体内部の見学も出来るということで多くの人が集まった。
 神戸空港を飛び立ったヘリは予定時刻より10分ほど早い午後1時50分、上空に姿を現わし待ち受ける人たちの見上げる中、大きく旋回した後、ホウエツ病院のヘリポートに着陸した。神戸空港からの飛行時間はおよそ35分だそうだ。
 着陸後、機体各部のトビラが開けられ集まった人たちに解放され、コックピットを覗き込む人や機体を背景に記念写真を撮る人たちに混じって救急搬送時に使用するストレッチャーの扱いなどの説明に耳を傾ける消防関係者の一団や教師に引率された小学生らの姿も見られた。

 ヘリは今秋10月から徳島市の県立中央病院に常駐し運航スタッフは操縦士、整備士、運航管理の3名で対応する。有視界飛行が可能な気象条件下で出動要請があれば県内全域を30分程度でカバー出来る。
 徳島県には既に
消防防災ヘリがあるが、常駐地が航空隊基地であるため要請後に装備を載せ替え、さらに医療機関で医師や看護師を乗せて現場へ飛行することになるためドクターヘリに比べて時間的なロスが大きい。

 このヘリはユーロコプター社(本社フランス)製のユーロコプター式EC135型ヘリコプターで患者の担架を含め6人乗り。エンジンを2基装備し重量はおよそ2トン、時速230キロで飛行可能。価格はおよそ7億円、別に約3000万相当の医療機器を搭載予定。運航は学校法人ヒラタ学園に委託し、運航維持費として県は年に1億円を支出する。

 ヘリは到着後およそ1時間経った午後3時過ぎにヘリポートを離陸しデモフライトを終えた。

     
※ 機体データは学校法人ヒラタ学園 航空事業本部発行のドクターヘリハンドブックより転載

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